2022/6/17

【本音】大和証券社長に「20〜30代の資産運用」を聞いてみた

NewsPicks 編集部 記者・編集者
ミレニアル世代やZ世代の投資・資産運用に対する関心は、日本でも年々高まっている。
2019年に話題になった「老後2000万円不足」問題に加えて、最近では、資産運用しながら、経済的自立と早期リタイアを達成する「FIRE」という生き方にも注目が集まっている。
こうした中で、若い世代が、実際に株式や投資信託などを買うチャネルは、ネット証券やネット銀行などのインターネットが多いのではないだろうか。
ネット証券の口座数は右肩上がりで伸びている一方で、ネット証券会社の預かり資産は、伝統的な対面型の証券会社と比べると、まだまだ大きな差がある。
この差は、高齢なほど保有資産額が高い「世代間の差」によるところが大きいだろう。
リアル店舗を持つ対面型の証券会社のリテール部門(個人向けに金融商品を販売する部門)は、多くの資産を持つ60代以上の顧客を中心に事業を展開している。
ただし、このままリアル証券は、ミレニアル世代やZ世代と関わらなくてもいいのだろうか。
NewsPicks編集部は、国内2位の証券会社である大和証券グループ本社で経営トップを務める中田誠司社長に単独インタビューを実施し、素朴な疑問をぶつけた。
中田社長が語った本音トークを余すところなくお届けする。
INDEX
  • ネット証券との競合「全く」ない
  • 「レバナス投資」もFXも〝教材〟
  • 対面チャネルの「強み」
  • 全て一人でネット完結はできない

ネット証券との競合「全く」ない

──個人投資家の顧客は、ほとんどが60代以上という理解をしています。大和証券としては、若年層の戦略をどのように考えていますか。