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サル痘は、最近になって主要発生地域であるアフリカ域外で散発的に発生しているため、何かしらの特別な理由の存在と、今後の流行が懸念されます。これまでと異なりなぜ急にアフリカ域外で広がるのはっきりとかわかっていません。日本でもサル痘の流行が懸念されるところ、サル痘に対して(サル痘用としては未承認の天然痘ワクチンを)接種するためには法的根拠が必要になるため、発症が想定される方に対して「臨床研究」として投与することが説明されています。

天然痘は30%程度が死に至り、同時に容易にエアロゾル感染を起こすほどの感染力が高いことから恐れられてきました。サル痘と共にオルソポックスウイルス属ですが、サル痘に比べて非常に感染力と死亡率が高い極めて危険なウイルスであり、長く人類の脅威として恐れられています。一方、世界的なワクチン接種が功を奏し、1977年以来発生がないため現在は自然感染は根絶されているとされています。

これまで使われてきた「天然痘ワクチン」はウイルスを弱毒化して作成された生ワクチンと言われるタイプで副反応が出やすいといわれます。WHOは1980年以降天然痘ワクチンの定期接種を求めないようになり、現在広くは接種されていません。しかしながら、天然痘ウイルスによるバイオテロの脅威が高まった場合や自然的な再発生の事情があるときには副反応リスクよりも接種の効果が大きくなることから、「有事」には接種が推奨されるはずです。

一方のサル痘は、死亡率は1~10%程度と言われ、天然痘と比べると高くはありません。ヒトからヒトへの感染も稀です。しかし濃厚な接触では感染の危険性があり、患者を診断した医療従事者にも感染が見られたという報告もあることから飛沫感染や体液・皮膚を介した接触感染も起こりうるとされています。

サル痘の潜伏期間は1~2週間、発症後は症状が2~4週間程度続くとされます。症状として発疹や膿をもった皮膚病変など外観から容易に判別できるため、水面下で爆発的に拡大するHIVウイルスのような脅威は少ないと思います。サル痘にも天然痘ワクチン(生ワクチン)は、ある程度有効とされています。他には米国と欧州ではtecovirimatと呼ばれる抗ウイルス薬が治療薬として認可を受けています。
使用が認められていない病気への薬の有効性や安全性を調べる「特定臨床研究」の枠組みを使い、国立国際医療研究センター病院(東京都)を中心に予防に有効とされる天然痘ワクチンを接種する研究に乗り出す方針を決めたそうです。
大事なこと。