【環境】250万人を脅かす、グレートソルト湖「消滅」の危機
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見出しだけでは「観光地が減るのかな?」くらいにしか思いませんでしたが、ふたを開けてみると本当に深刻な問題です。塩湖の干上がりが湖底の粉塵による大気汚染につながり人が住みづらくなる。干上がりを防ぐには生活に必要な水を湖に供給する必要があるという綱渡り状態。。
注目のコメント
そもそも、地球の緯度帯の特徴として、蒸発過多の緯度と降水過多の緯度があります。地球温暖化などとは関係なく、惑星活動によって起こる蒸発過多による砂漠化は存在します。それでいて水を保持し続ける土地は蒸発と流入がバランスすることで維持されているわけですが、通常温度上昇による蒸発量の増加(およそ6-7%/1°c)があったとしても降水量(流入量)が同量増加することで結局バランスするのは変わりません。バランスブレイカーがあるとすれば、一つ目の理由である水の利用が大きいのではないでしょうかね。
気候変動を議論するには摂動の一つか、長期トレンドかの判断をしなければなりません。温暖化がおよそ1℃進んだと言われていますが、それまでには年によって、あるいは数年規模で1℃以上の上昇もあれば、寒冷化もあったわけです。その中で、温暖化影響であるかどうかというのは本当に難しい問題です。
砂漠化問題を地球温暖化と混同すると、地球温暖化対策によって解決するというありもしない可能性を求めることになります。
全く関係ないとは言いませんが、砂漠化は地球温暖化程度でどうにかなるものでもないので、まさしく蒸発し続ける地域をどうするか、バランスさせるにはどうするか考える方がよほど健全ですね。温暖化が地球を砂漠化しています。ソルトレークへ行ったことがありますが、匂いがキツかったという思い出があります。行く前は、琵琶湖に近いイメージを持っていたのですが、殺伐としたものでした。
この大きな湖の水が干上がると、大変なことが起きる。粉塵被害で周辺の街がゴーストタウンになる恐れも。温暖化によってアメリカ中西部が砂漠化するというリスクは、既に20年以上前から指摘されており、それが目に見える形になって来たのですね。
住めなくなるのであれば、250万人は移住するしかありません。それなのに国家としては温暖化対策をないがしろにして来たし、地方行政や住民たちも節水が進まないというのは見識を疑います。目先の利益のために長期的対策を怠っているのですから、最悪の結末になるのは当然です。
この話はソルトレイクだけのことではなく、地球上の人類全員に関わることです。
しかし、今のところ温暖化を国単位で必死で食い止めようとしているのは、国土の消失が危ぶまれるツバルやナウルなど太平洋の島嶼国くらいではないでしょうか。
危機感が足りないように思います。
『幽遊白書』の戸愚呂弟の言葉「おまえもしかしてまだ、自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」は、噛みしめたい名言です。