円相場 1ドル=135円台に値下がり 約20年4か月ぶりの円安水準
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ついにここまできたかという想いです。海外行ったら旅費が高くつくなぁとか、資源高と円安で国内の消費も心配だなぁとかありますが、私達スポーツ業界、とりわけBリーグには、150人以上の外国籍選手、数十人のコーチングスタッフがいるので影響は大きい。
ほぼドルで契約を締結しているのでこの急激な円安はクラブの運営費用高になり、かなり厳しい状況です。
サラリーだけでなく税金にもヒットしてくるのでなかなか高額の選手との交渉はタフになると予測しています。「日本と欧米の金利差がさらに拡大するという見方から円を売る動きが加速」 (@@。
ドルの金利が円より高ければ、円の先物予約の相場は金利差分だけ今より必ず円高(=ドル安)で、この関係は常に成立します。円を借りてドルを買って1年後に売る予約を結べば、金利で儲かる分だけ為替で損して損得ゼロになるように出来ている。そして1年後のドル円の相場は1年後の予約相場と同じであるべきというのが理屈です。つまり、金利環境が何も変わらなければ、ドルに比べ相対的に金利が低い円は高くなって行くのが自然です。
ところが今は誰もが金利の高い通貨は高くなると信じています。これは上の理屈に反します。しかし、円を借りてドルを買って先物予約して、金利差が更に開けばどうでしょう。円の予約相場はドルに対して更に高くなりますから、途中で反対取引して予約を実質的に解消すれば、当初の予約時より高くなった円が戻って来て儲かります。単に金利の低い円を借りて金利の高いドルを買って持っているだけにせよ、金利の高い通貨が高くなるのは投機的な現象で、必ずそうなるというものではありません。
今の為替相場が今ある全ての情報を織り込んで決まっているなら、日本経済の弱さも日米欧の金利差も彼我の金融政策の違いも世界の政治的なリスクも現段階での投機的な期待も、全て135円前後の円安相場に織り込まれているわけで、この先どうなるかは誰にも分かりません。
とはいえ円は安くなると信じる人が多ければ、日々新たな円安期待が出て、円は安くなり続けるに違いない。今回の円安がそうした投機的な期待による行き過ぎなら、実体経済に合わせ、いつか必ず反転するはずです。現に、80円台から3年ほどかけて150円近くまで進んで大騒ぎした1998年の円安は、1年ちょっとで100円前後に戻っています。リーマンショック後の70円台の円高も、異次元緩和が始まるとの期待感だけで反転し、緩和が始まる前の僅か半年ほどで100円前後に戻っています。通貨の強さは国の経済の強さです。135円がコロナ禍で一段と鮮明になった日本経済の弱さを表すものでなければ良いけれど・・・・
巨額の政府の借金と膨大に膨らんだ日銀保有の低金利国債に政策が縛られ、交易条件の悪化で経常収支の先行きが不透明になり、コロナ禍で鮮明になった日本経済の成長力の弱さが招いた円安だとしたら心配です。 (・・;ウーンまずテーマとしてこのままいけば下半期にECB、SNBが動くとマイナス金利が日銀だけになるでしょう。「円だけマイナス金利」という状況に際して必ず円キャリー取引がテーマになるはずです。戦時中において低ボラを必要条件とする同取引が隆盛するとは思いませんが、実際にあるかどうかはさておき、「円だけマイナス金利」は円を売りたかった人にとっては最高に分かりやすい材料です。そして円売り超過の需給環境について日本から考えられる一手(原発再稼働、インバウンド解禁)は「やりたくない」と見受けられますから、ここも変わらないわけです。
金利で見ても、実需で見ても、円安が正しいということになってしまっており、この点が06-07年の円安バブル時とは全く異なる相場環境です。07年、日本の経常黒字は25兆円ありました。これは今の概ね倍です。