風力発電、レーダーに支障も 防衛省、計画変更を相次ぎ要請
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安全保障上の問題であんまり公にされていないのかも分かりませんが、この現象って海外でも同様に起きているのかが気になります。もし一般的に起こる問題なら洋上風力発電の足かせになる割と大きめの問題な気がする。
注目のコメント
気象庁でも気象レーダーを運用していて、実際に風力発電が原因とみられるノイズ(非降水エコー)が見られることから、既存の気象レーダーの近隣に新規の風力発電等の大規模な風車を設置する際には連絡をするよう要請しています。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/radar/windturbine.html
根拠法としては気象業務法を挙げていますが、仮に無届けで設置されて障害があっても、事実関係を調査して、明確な妨害の意思がない限りは法律違反に問うことは難しいのかもしれません(罰則は3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金で、併科する場合もあるとされており、刑法における公務執行妨害や威力業務妨害と似ていて罰金がやや重いものとなっています)。
実は防衛省も気象庁と同様に解説ページを作っていますが、やはり根拠法を示せていないのが残念です(コメントを書きながら、公務執行妨害でもよいので注意書きとして書いておけば、とも思いました。法務省が自衛隊のレーダーによる監視を公務として認めるというお墨付きも欲しいところですが)。
https://www.mod.go.jp/j/approach/chouwa/windpower/index.html
通常、地上にある建築物からの散乱や反射はある程度除去することができるのですが、風車の場合は回転しているときとそうでない時があり、回転する速度や、羽根の角度が変化するために通常のノイズ除去のプログラムが使えず、結局使う側の人間の眼で判断しなければならないことがあり、気象ならまだしも防衛用途には不都合が大きいなとは感じます。確かにこの大きさの構造物はレーダーの障害となってしまう。国境線を監視するレーダーは海の向こう側くるものを監視しているので、沿岸に設置される風力発電設備の計画とは調整が必要だろう。しかしこういった調整はいまどのようになされているのだろうか。