【亀山×渡辺創太】「報酬はトークン」で組織は回るのか

昨年サザビーのNYオークションで出品された憲法の原本を、憲法DAOに寄付した人全員で手に入れる構想が盛り上がり、1週間で約51億円集まりました。落札したら、憲法DAOを投票権に使い、憲法の保存場所や今後の取り扱い方法などみんなで決める予定だったのですが、最終的には他の買い手が落札しました。

憲法の取扱いに個々人の意見が反映されると、熱狂的になった若者を目の前にして、分散型自律組織のパワーを実感しました。「移民の子供である自分が、憲法の一部を手に入れられる！」といったツイッターも見かけました。

今後アスターを含めDAOプレイヤーがたくさんいる中で、誰がどのように勝ち残っていくか、これからの発展が楽しみです。

参考記事: https://www.coindeskjapan.com/130027/

「海外で勝つ日本」という言葉を、これほど真っ直ぐに、てらいなく語る姿に惹かれました。税制などルール面の壁もありますが、ぜひ本懐を果たしていただきたいです。

給与のトークン化は『これまで円で払ってたのをドルやエクイティで払いますよ』というよりは『プロジェクトへの貢献度が見える化されて、そこに金銭的な価値を持つ』ということだと個人的には思っています。今って給与が振り込まれて貯金残高が増え続けても『俺、社会や組織に貢献してるぞ！！』という感覚を持ってる人は少ないと思いますが、そういった部分を感じやすくなる情緒的な価値が既存の金銭給与に比較して増大する、という印象。この感覚が多く人に反映されれば、労働に関する考え方、ないし社会を構成するヒトの生き方、生活や価値観が一変するポテンシャルがある。web3に期待している人たちはそのくらいのスケールでモノを考えているから、未来に期待してワクワクしてるんですよね。

Asterのトークンインセンティブについての説明は、渡辺氏の下記noteに詳しい。
自分はトークンなどは全般にポジティブに見ていない人間だが、そのなかでインセンティブ設計としてはとても考えられているチャレンジだと感じた。トークンの利用者に対してもインセンティブ設計をオープンにしていること、また全体に対して5％という分配率はリーズナブルだと思う。
https://newspicks.com/news/7177187

上記Pickでも紹介した、NFTについての下記Satoshi NakajimaさんのTweetではNFTについてのインフルエンサーのポジトーク・ポンジスキームの構造が説明されている。
そういうのが多い中で、時間をかけてそこまで多くない量を配分するというのは、利用者も負っている価格変動リスクとインセンティブが重なる部分が増えるので、良いと思う。
https://twitter.com/snakajima/status/1534883042241630209

閉塞感を感じている人とそうでもない人の差がとても気になります。幕末と違って今は民間で政府に頼らなくても色々とできてしまう。
日本では革命のためには明確な外圧が必要で、それが黒船だったわけですが、それが今の日本にはない。ゆでガエルとしてあと100年くらい経たないと真の意味での革命(政治体制が変わるのは最後なのかも)は訪れないのかも、と思ってしまいます。
"今の日本も混沌としていて、明治維新に近い幕末みたいな空気がありますよね。"

亀っちの部屋のこのシーズンが始まる時「Web3をこれから勉強していきます」と言っていた亀山さんが、「10年〜20年レベルの変化」ではなくて、「30年振りの変化」って言っているのがとても興味深かったです。亀山さんがそういう変化を嗅覚で感じているんだろうなあと。

株式会社であれば株に議決権がついていて、その議決権の多寡により会社の意思決定への影響が変わってくるんだけど、DAOの場合のトークンホルダーには議決権に類似するようなものはないと理解していて（そもそもDAOは今の資本主義社会とは別世界なので類似するものを探すことすらナンセンスではあるんだが...）、「これらトークンを持つ人間が、新しいネットワークや組織の方向性を議決していくんです」というのがどうワークするのかが全く分からないな。

オーナー企業で、後継者問題ある会社は資本金をトークン化してDAOにするのもあるのかなと思いました。

給料がこれまでの形態と異なる面白い世の中がもうきてる！

Web3は社会を変えていくね