EU、ロシアへのクラウド提供禁止を検討 追加制裁で=関係筋
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クラウドサービスってわりと広範囲なので、どこまで規制されるかはこの記事だけでは見えてきませんね。VMWareなどすでにロシア企業向けのクラウドを含めたITサービスを停止している米国企業はあります。昔と違ってロシアにもクラウドIT技術インフラはある程度整っていますので、仮にEUがクラウドサービス止めてもロシアは困らない気がします。物理サーバーをたくさん用意するだけなら、ロシア企業だけでもできる会社ありますし、インドや中国のIT企業がマーケットを狙いに行くでしょうね。
クラウドと言ってもその使われ方にはVM(サーバー)だけ借りてそこに自前でサービスを実行する形から、プラットフォームが提供するマネージドサービスやAPIをガッツリ利用したサーバーレスに近い形まで様々な形態があって、後者に近づくほど他プラットフォームへの移行は悪夢になります。
クラウドプラットフォームから締め出されて難儀した最近の事例だと米国のSNSであるParler。米大統領選に際して危険な投稿を放置していたとして米国議会議事堂襲撃事件の後にAWSからbanされた事例ですが、サービスの中核として使われていたScyllaDBという高速分散DBのエンタープライズ契約を切られたなどAWS以外の会社とも契約を切られたことが効いてサービス復帰まで結構な時間がかかりました。
今回も仮に既存の顧客へのクラウド提供の停止となれば民間企業への被害は甚大だと思います。
そこまで行かなくても今回の事態によってAWSなど米国に本拠を置くクラウドベンダーへの依存が一種の逆カントリーリスクと捉えられてAlibaba Cloud等がロシアでシェアを伸ばすことになるのかな。