[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比年率3.9%増となり、速報値の3.5%増から引き上げられた。

民間設備投資と個人消費支出の上方修正を受けたもので、米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)がより堅固になったことが示された。

予想は3.3%増だった。第2・四半期の成長率は4.6%。米四半期成長率はこれで過去5四半期のうち4四半期は3.5%を超えたことになる。

経済が堅調なペースで成長していることで、連邦準備理事会(FRB)が2015年半ばごろに利上げに踏み切るとの観測が強まる可能性がある。

TD証券(ニューヨーク)の副首席エコノミスト、ミラン・ムルレーン氏は、改訂値を受け、現在の景気回復が持続可能なものであるとの見方があらためて裏付けられる可能性があるとの見方を示した。

国内最終需要は3.2%増と、速報値の2.7%増から上方修正された。米経済活動の約3分の2を占める個人消費支出は2.2%増と、1.8%増から上方修正。民間設備投資は7.1%増と、5.5%増から大きく引き上げられた。

輸出は4.9%増と、速報値の7.8%増から下方修正。一方、輸入は0.7%減と、1.7%減から上方修正された。これにより、貿易のGDP寄与度は0.78%ポイントとなり、1.32%ポイントから低下した。

在庫は791億ドル増と、速報値の628億ドル増から上方修正された。ただ第4・四半期には重しとなる可能性がある。

政府調達は4.2%増と、速報値の4.6%増から下方修正。主に州・地方政府の調達が下方修正されたことが響いた。