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【検証】なぜ日本は核燃料の「再利用」にこだわるのか

NewsPicks編集部
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  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    特集4日目。ウラン燃料を再処理・加工してもう一度使う「核燃料サイクル」の現状をお伝えします。巨額を投じたもんじゅが失敗に終わり、「資源を増やす」という夢のような話が潰えた今も、当面の目的を変えてプロジェクトが進行中です。

    取材の過程で驚いたのは、六ヶ所村の再処理工場やMOX加工燃料が将来、稼働しても、そこで作られるMOX燃料は海外で作ってもらうより「高くなる」という日本原燃関係者の話でした。もちろん、海外で作る場合の往復の輸送代込みでの話です。

    海外からMOX燃料を輸入すると、元のウラン燃料の約9倍になることがなることがすでにわかっています。それ以上高くなってしまうのだとすると、あまりに不経済な「リサイクル」ではないでしょうか。

    記事中にもあるように、再処理工場は元々、1997年に完成予定だったのですが、すでに25回も竣工を延期しており、26回目の延期は避けられない状況です。規制庁の担当者がふと漏らした「動かない方が安全だからいいんじゃないですか」という言葉も印象的でした。

    過去には英国ウインズケール(現セラフィールド)再処理工場をはじめ、米国、ロシア、フランスなど各地の再処理工場で火災・爆発事故が起きており、その中には従業員の被曝や環境中への放射能漏れを伴うものも複数ありました。六ヶ所村の再処理工場の原型となった東海村の施設でも、1997年に作業員が被曝する火災事故が起きています。


注目のコメント

  • 東北大学 助教

    90年代にはアメリカやフランスなどが高速炉の実用化から撤退したと書いてありますが,これはミスリードですよね。
    直近で2022年初頭にアメリカの次世代高速炉計画に日本企業も参画するという報告があったことからも,撤退が一時的なものだったことはわかるでしょう。
    https://newspicks.com/news/6523829
    もんじゅの件を失敗だって切り捨ててるのも気持ち悪い。もんじゅで明らかになった問題点を解決するために大洗のアテナとかでいろいろ研究進めてるでしょうに。
    こういう自分みたいな全然専門でない人間ですら違和感を感じるような書き方をするから,結論ありきや偏った見方とか言われるんだよ…...


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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    我が国は、再利用を目指すがゆえに世界で唯一プルトニウムの保管が公に許容されている非核保有国。近時、再利用の否定に傾く日本の地位を韓国が取って代わるべく虎視眈々と狙っているといった噂話も耳にします。日本が自前の技術でH2ロケットの打ち上げに成功した時、日本ではそうした話題になりませんでしたが、日本が核の運搬手段を遂に手に入れたと報じた国々も多かったはず。それが世界の現実です。不安定化する世界の中で潜在的な核保有国としての地位を占めていることが、我が国に一定の影響力を与えていることもまた否定し難い事実じゃないのかな・・・ 
    ちなみに G7諸国のエネルギー自給率は次の通りです。
    カナダ  175.26
    アメリカ 104.39
    イギリス  71.28
    フランス  54.10
    ドイツ   35.47
    イタリア  23.10
    日本    12.00
    自給率が100%を超え自然エネルギーに使える広大な土地もあるアメリカとカナダはもとより、風力発電に適した遠浅で風の安定した海面を日本の10倍持ち北海油田もあるイギリス、原子力発電王国のフランス、太陽光発電に適した平地を日本の2倍持つドイツ、そうした国々と欧州内で地続きのイタリアといった国々と違い、平地面積当たりの太陽光発電量が既に世界最大規模とされる日本には、欧州が脱炭素を旗印に米国を巻き込んで努力の足りない国々、即ち日本等の産業を締め出す方向に動き始めた近時、原子力以外の逃げ道は無さそうに感じないでもありません。プルトニウムを保管する権利もまた然り。
    核保有国、中でもかつては日本に研究させるメリットがあったが故に認めた米国からすれば、日本のプルトニウム保管を諦めさせるのは自国の安全を守り日本を影響下に納めるうえで理に適います。いろんな要素が絡んで理想論一筋では行かないのが原子力を巡る問題であるように感じないでもありません (・・;ウーン


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