【未来】もう一人の自分を複製、「デジタルクローン」の現実味

これはすごい。でも本当に実現したら、誰も権限委譲なんてしなくなりそう。若手の育成なんてこともAIがやる時代が来るのでしょうか。McKinseyの記事にこんなのありました。
People have long worried about being replaced by machines, but Tsedal Neeley says the true threat to job security in the digital age is other humans—namely those who know how to use digital tools.

デジタルクローンの話を聞いたとき、まっさきに浮かんだのはパーマンに出てくるコピーロボットでした。
もう一人の自分が、自分の声と言葉で話し、行動する。オルツは非効率な仕事、嫌な仕事をデジタルクローンが代わりにやるという思想から研究開発を続けています。

記事内ではパーソナルAIが5人でイベントの振り返りをする動画を紹介しましたが、用意されたシナリオはなく、質問も返答も全てその場で各AIが考えて話しているものです。
研究開発、倫理、哲学、資金…オルツ社の挑戦は果てしないですが、応援しています。

先日35億円の資金調達をしたオルツはリリース1年でARR20億円を突破した「AI議事録」のイメージがかなり強いですが、かなり前からやっているデジタルクローンもこのレベルまで来ていたんですね

ちなみに今回の資金調達はシンガポール政府系ファンドVertex HoldingsのVertex Growthが初の日本企業への投資、かつリードインベスターの激アツ案件だったりします。

「過去に見たことがないスピードで成長」1年でARR20億円のSaaS、成長の要因を聞く
https://newspicks.com/news/6703083
オルツ、35億円の資金調達を実施
https://alt.ai/news/news-1719/

これ，つまらない仕事をやってもらう的な用途もいいと思うのですが，もし自分と同じようなリアクションをしてくれるのであれば，いくつか質問を投げたりしたときの応答から，自分を客観的に見てみたりするのにすごく良い気がしました．就活時の自己分析とかにとても相性が良さそう．

まず、感想としてはSF小説を読んだ後のような不思議な気持ちになっていました！
この「え？」と、現時点では少し疑いたくなってしまう将来像を追いかける中で、"未来"が形づくられていくのだなぁと、人類の発展の力を実感しました。

また、この企業の凄い、と思った点はやはり資金集めに成功しているところです。
これからもまだまだ研究が必要となる分野では、通常、資金が入ってくるタイミングと資金が必要となるタイミングがずれるため、「ビジネス」とすることが難しいと思います。その点を上手くクリアしているので、これからどうなるんだろう？と素直にワクワクドキドキします。

自分の分身が作れるならば、利用料をしっかり払ってもいい。そう考える人は多いのではないでしょうか。生産性が上がれば、それだけ収益も上がります。エキスパートの場合、新しい人材を採用し、育てるよりもはやく戦力化できます。パーソナルAIに期待したい。

「故人と話ができるようになる」という挿話に関心が向きました。
業務の効率化というよりは、著名人に擬似的な相談ができる、例えばデジタル化されたイーロンマスク氏に経営相談ができる、みたいなサービスに拡張性があるように思えます。
ただの感想ですが。

技術だけではなく、販売まで抜かりないのがすごいなと思いました。まず知らないとその価値に気づいてもらうという土俵にすら立てないし、知ってもらうことだけにお金を費やせばプロダクト自体に費やすお金が尽きてしまうかも知れない。餅は餅屋で、知ってもらうところはパートナーと提携して行う。かつ、一つ夢を追うのに別な素晴らしいプロダクトで資金を調達するって、どうやったらそんな発想になるんでしょうか。ビジネスの世界では当たり前なのかもわかりませんが、個人的には大きな学びになりました！

あまり知られていないメタバース空間の特徴として「現実空間より楽に大量のデータを取れる」があります。
データを用いたソリューションは多く発明されるはずで、デジタルクローンはそのど真ん中ですね。
>>例えばメタバースが流行して、メタバース空間でのコミュニケーション量が増えてくると、今までとは違ったレベルでデータがたまる期待ができます。