医療情報、デジタル化で共有 プラットフォーム創設 骨太方針に明記
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米国のシステムも欠陥は様々に見られるものの、一つの先行例として、私の所属する医療機関の電子カルテシステムからは、患者本人が許可をすれば、ご近所コロンビア大学病院やニューヨーク大学病院、はるか遠くにあるカリフォルニア大学病院の電子カルテや検査結果でも閲覧できるようになっています。
すでにこのシステムに慣れてしまいましたが、正直なところ、このシステムがなかった頃の医療の質は、現在より「はるかに低かった」と感じますし、このシステムのおかげで防ぐことのできた事故や省略できた無駄が幾つもあると感じています。技術があるのならば、努力目標などではなく、もはや「当然なくてはならないもの」のように感じています。医療の効率化と安全を全国で確保するためにはデジタル化は必須ですし、臨床現場で診療している立場としてもぜひ進めてもらいたいです。
各国の先行事例を参考に、しっかり議論検討してよいシステムを作ってもらいたいです。
そして検診や予防接種歴のレジストリもできると、市民の健康を守ることにもつながりますし、データ蓄積による医療の進歩にもつながります。これまで、医療機関毎に導入されている電子カルテシステムが異なり、システム間で互換性がなく、異なる病院に行く度に同じ検査をせねばならないなど、非常に非効率でユーザーフレンドリーではない制度(患者にとっても医療従事者にとっても)になっていました。
本記事はカルテ情報に限った話ではなく、レセプトや予防接種情報についても言及されています。もし国民一人について医療情報が統一化され、「生涯1カルテ」(レセプトデータや予防接種情報なども含む)が実現すれば、様々な面で医療が効率化され、効果的な医療上の介入を期待することができると思います。
医療情報だけでなく、公衆衛生情報まで統合できれば、社会が変わると思います。