[ヨハネスブルク 26日 ロイター] - アフリカ疾病予防管理センター(CDC)のAhmed Ogwell Ouma所長代行は26日、新型コロナウイルスワクチンで富裕国の買い占めが起きた事態が、足元で拡大しているサル痘ワクチンでも繰り返されることがないよう希望すると述べた。

サル痘は、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、ナイジェリアなどのアフリカ諸国で見られる風土病。通常は軽度のウイルス性感染症だが、5月初め以降に欧州を中心に少なくとも19カ国で200件以上の感染確認および疑い例が発生し、世界的に懸念が広がっている。これまでのところ、死亡例は報告されていない。

Ouma氏は記者会見で「ワクチンは、購入可能な人ではなくリスクに応じて、最も必要とされているところに公平に提供されるべき」と述べた。

世界保健機関(WHO)は新型コロナワクチンについて、買い占めで接種率が低く、より貧困な諸国への供給に脅威を生じさせないよう、富裕国に警告した経緯がある。