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国連が発足した当時からの課題なので驚かないですが
いい加減に仕組みを変えてほしいですね。
常任理事国と非常任理事国の3分の2の票があれば
拒否権を無効にできるとか。
常任理事国でこれに賛成する国はなさそうですけど。
2017年11月に北朝鮮がICBMを発射し、制裁強化を決めた安保理決議が採択されます。それ以降、2018年にはトランプが金正恩と会談するなど、外交への期待が高まりました。このころから中露は制裁を解除すべき、という主張を展開してきました。その後、北朝鮮がミサイル発射を再開し、制裁をさらに強化すべきだという機運が高まっても、中露が反対するだろうから決議案が安保理で議論されることはありませんでした。
しかし今年になってICBM発射を繰り返すようになり、もはや黙っているわけにはいかない、ということで、決議案を出した、そして否決された、ということです。
安保理が包丁だとすれば、北朝鮮やウクライナ問題は丸太です。簡単に切れるものではありません。他方で、アフガニスタンや南スーダン、ソマリアなどについて安保理は機能しています。必要な決議案は通っています。つまり包丁はまだ切れる状態ではある。ただエチオピアやミャンマーなど、なかなか切りにくい(対処しにくい)問題は去年からあった。ウクライナ侵略があったから安保理が機能しなくなった、ということではありません。
北朝鮮は制裁で苦しく、コロナで国内も大変。さらなるミサイル発射や核実験への警戒監視を弱めず、制裁を維持し、同時に、対話に出てくるチャンスを逃さない、という姿勢が大事です。
その後も、北朝鮮が核兵器と弾道ミサイルの開発を進めるたびに、2009年、2012年、2013年、2016年、2017年と、全会一致で制裁が追加されてきました。
今回、中国とロシアの反対で、国連での制裁可決はできなくなりました。
国連の安全保障理事会で可決された制裁は、全加盟国が施行する義務があります。2017年まで全会一致で可決できていたのは、中国とロシアとの融和の時代だったからといえます。
中国による制裁破りは常態化していたとはいえ、中国とロシアが欧米諸国と敵対するようになると、対北朝鮮政策のようなところでもほころびが出てきます。
似たようなことは、中東や南アジア、アフリカでも起きていくでしょう。
「国連は町内会と同じだ」と某書にかかれていましたが、近代的な組織とは到底いい難いもののようです。
せいぜいお金を吸い上げられない程度にお付き合いしておけばいいのではないでしょうか?