[ワシントン 26日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は26日、これまでに7州で計9人のサル痘感染者を確認したと発表した。最近の海外渡航歴がない人も含まれている。

米国初の感染者は先週、マサチューセッツ州で確認された。25日時点でこのほか、フロリダ、ユタ、ワシントン、カリフォルニア、バージニア、ニューヨーク州で確認された。

これまでに世界各地で報告された感染者のほとんどは、重い症状を示していない。同性愛者の男性に多く見られ、症状には発熱や発疹が含まれる。

CDCのワレンスキー所長は記者会見で、米国の感染者は全て「同性愛・両性愛の男性や男性と性行為を持つそのほかの男性だ」と説明した。

世界保健機関(WHO)の疫学者マリア・バン・ケルコフ氏は26日、サル痘がエンデミック(一定期間で繰り返される流行)ではない世界の20カ国超で、感染例約200症例と感染疑い例100症例超がこれまでに確認されたと明らかにした。

ホワイトハウスの健康安全保障・生物兵器防衛担当上級ディレクター、ラージ・パンジャビ氏は「米国内で今後数日にさらなる感染者が報告されても驚きはない」と述べた。