[東京 26日 ロイター] - 26日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比7円91銭高の2万6685円71銭と、小幅に反発した。朝方は200円超高と堅調に推移したが、その後値を消し、前日終値(2万6677円80銭=25日)近辺でのもみあいが続いた。外為市場でのドル/円の動向や値がさハイテク株の値動きに左右される展開となった。

25日の米国市場で米国株は主要3株価指数が上昇して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を無難に通過し、買い戻しが優勢となった。

寄り付きの日経平均は米株高の流れを好感し小幅続伸後、220円95銭高の2万6898円75銭で高値をつける場面があった。その後は時間外取引での米株先物の軟調な値動きや外為市場での円高基調に上値を抑えられ、マイナス圏に転落。半導体関連などのハイテク株やアジア株の下落も重しとなり、日経平均はマイナス圏とプラス圏を行き来する値動きとなった。

市場では「日経は2万7000円に接近すると戻り待ちの売りに押されるようだ。前日の米国株は上昇したものの、株価が底を打ったという確信は持てないため、不安定な動きを続けている」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との声が聞かれた。

TOPIXは0.32%高の1882.66ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆3869億7400万円。東証33業種では、空運業、不動産業、ガラス・土石製品などの22業種が値上がり。非鉄金属、石油・石炭製品、電気機器などの11業種は値下がりした。

個別では、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、KDDI、アステラス製薬がしっかり。半面、ファナック、テルモは軟調だった。新たな不正発見を発表した三菱電機は4%安で東証プライム市場の値下がり率第2位となった。

そのほか、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などの半導体関連銘柄が軟調。米半導体設計大手のエヌビディアの第2・四半期の売上高見通しが市場予想を下回ったことを受け、利益確定売りが先行した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1369銘柄(74%)に対し、値下がりが421銘柄(22%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。