[東京 26日 ロイター] - ソニー・インタラクティブエンタテインメントのジム・ライアン社長は26日、供給網(サプライチェーン)の制約が緩和しつつあるとし、家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の生産を大幅に拡大する方針を明らかにした。パソコンや携帯端末向けのゲームを増やす考えも示した。

ライアン社長はソニーグループの事業説明会で、「部品不足は改善しつつある」とした上で、「今年は(PS5の)生産を大きく増やす」と語った。その後も一段と増強し、「かつてやったことのない水準に生産を強化する」と述べた。

2020年11月に発売したPS5は、部品不足の影響で2年目の生産台数がPS4のペースを下回った。同社長は、3年目に実際の稼働台数でPS4との差を縮め、4年目に追い抜く計画だとした。

PS5の22年度販売台数は1800万台を見込んでいる。前年度は1150万台だった。

ソニーはPS向けだけでなく、パソコンや携帯端末向けのゲームも増やす。今年は発売するタイトルのうち、PS4と5向けが全体の3分の2以上を占める見込みだが、25年には新作のほぼ半分がパソコン、携帯端末向けになるという。

ライアン社長は「利用者の拡大に取り組んでおり、ゲームのポートフォリオのあり方に根本的な影響を与えるだろう」と語った。