中国 習主席 党大会で「領袖」に位置づけられる可能性 香港紙
コメント
注目のコメント
香港紙による久々の中国共産党人事のスクープ。6中全会で毛沢東、鄧小平に次ぐ「歴史決議」を採択した習近平が、11月の共産党大会ではその鄧小平を超えて毛沢東と並ぶことを意味する「領袖」になるというのは考えられます。その場合は1982年以来に廃止された共産党主席が復活される可能性も高まります。中国は「政治の季節」に入りました。
日本のマスコミはネガティブなニュースしかピックアップしないので、チャイナの政治的な動向は、香港経由のニュースの方が正確でしょうね。
そして、問題は、習近平が次の5年をやることが同国にとって幸か不幸かということです。
一期目は、一帯一路政策とAIIB設立を打ち出し、英仏独伊もAIIBに加盟するなどがあった時が、対外的には彼の絶頂期ではないですか。
それが2015年から2016年にかけアメリカが大統領選挙に向かう頃から、アメリカのチャイナに対する見方が急激に変化し始め、イギリスも香港での一国二制度を北京が反故にしたことで同国の態度も騙されたと一変しました。
それを受け、敵対的な対応を習政権が取ったことで、それを更に悪化させました。
二期目の後半では、アリババなどの大手IT企業を締め上げ、コロナで無理な政策を進めたことで経済の停滞を招き、間もなく生産者年齢人口が減少に転じる時期に、これまでの高度成長期と同様の政策を維持しようとすることで、元々ある借金体質の悪い方の部分が出てくることになります。
彼が三期目をやれば、いずれそういった既に成長期を終わった国家の舵取りを間違えたことが露呈するでしょう。
しかし彼が他に変わっても、高度成長期の負の遺産を精算しないことには、次のステップには進めないのは当然のことです。
2022年に引退しておけばよかったと後悔する日が来るでしょうね。