三菱電機の品質不正拡大、新たに15工場101件
日本経済新聞
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今回の第3報では、第1報指摘された原因・背景(以下参照)が具体的事例において確認されたとのことです。
<直接の原因>
①「手続き」による品質保証概念の欠如
②品質部門の脆弱性
③ミドルマネジメント層の疲弊
④本社と現場の距離
<組織風土上の問題>
⑤拠点単位の内向きな組織風土
⑥独立性の高い事業本部制
⑦経営陣の本気度
品質管理はガバナンス・システムです。各種チェック機能が適切に作動することが前提とされています。そして、そのシステムが有効適切に作動するためには、長期的な視点が保持・共有されることが重要です。今風にいうと、サステイナビリティを重視する視点が必要だということかもしれません。
ただ、組織として、長期的視点・長期的思考を保持し、それを継続するのは簡単な話ではありません。現実論として、ある種の短期的な「余裕」が必要になるためです。
結局のところ、広い意味でのコンプライアンスは、成長とセットでなければ達成できないということなんだろうと思います。不正は良くないが、その不正があっても大きな問題は起こってなかったことも事実。
基準などが過剰なこともあるのだと思います。
その辺りを適正化していくことも必要でしょうね。