[ダボス(スイス)/ベルリン 24日 ロイター] - 欧州委員会のフォンデアライエン委員長は24日、欧州連合(EU)の首脳がロシア産原油の禁輸措置で近く合意する公算は小さいという認識を示した。

フォンデアライエン委員長は、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でロイターに対し、サミット(首脳会議)がロシア産原油禁輸を協議する「ふさわしい場とは考えていない」と語った。

加盟各国との交渉は行われていると明らかにした上で、主に詳細の詰めが行われているとし、「欧州議会で決定される議題にすべきとは考えない」と述べた。

フォンデアライエン委員長は、新たな対ロシア制裁として、年末までにロシアからの石油製品輸入を段階的に停止する措置を提案。しかしハンガリーは、エネルギー投資に関する要求が満たされるまで、同意できないとの姿勢を崩していない。

フランスのコロナ新外相は24日、ベルリンで行われたベーアボック独外相と会談後の記者会見で、「ロシア産石油輸入の段階的停止を盛り込んだ対ロシア制裁第6弾を巡り、迅速に合意する必要がある」とした上で、合意に達することを楽観していると語った。