【変調】消えたユニコーン、復活の鍵はあの人?
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「俺たちの国はいったいどうなっちまったんだ?」
中国でバズったビジネスブログにして、速攻で中国政府の検閲によって消されてしまった記事ですが、チャイナテックの危機を示す統計、エピソードが盛り込まれています。
なぜ中国からユニコーンは生まれなくなったのか?
その背景と逆転の鍵はどこにあるのかについて考えました。
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https://newspicks.com/topics/china/ありがとうございます、「toC寄り/ネット周り/表側」
の領域はやはり成熟→規制の流れで厳しい状況ですね
一方で、「toB寄り/伝統領域/裏側」の見えにくいテーマ
にベンチャー投資の主戦場が移行し、米中デカップリング
も進む中、ますます情報が伝わりにくくなっている
(&歪む?)とも感じています
情報が伝わりにくい象徴として、まさに記事中で引用
されている誕生ユニコーン数もそうでしょう
CB Insightsと、中国側で見る実数は大きな差があります
(左はCB Insights、右はITjuziに基づき私が再集計)
・2021年: 40強 → 97
・2022年: 3 → 25
さすがに2022年に3社はありえず25社、2021~22年
合計で122社
業界は「製造/ヘルスケア/企業サービス/モビリティ/
消費財」が70%を占め、登録地は上海トップ、
このあたりも初耳の方は少なくないのではと思います
「中国からユニコーンはもう出てこない、実際に目立った
案件もないじゃないか!」というムードの裏側で、地味な
領域で粛々と力を付けている中国企業が多数おり、
10~20年後に、知らぬ間にtoCネット領域同様に逆転
されていたという間抜けな事態は避けねばならないのでは
ないでしょうか
(そういう意味で、バランス取れた記事に感謝です。
Factは本コーナー常連のIT juziのデータをふんだんに
活用いたしました m( )m)
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(参考1)2021~22年の誕生ユニコーン122社の内訳
・業界: 「toB寄り/伝統領域/裏側」で70%(86件)
-先進製造20、企業サービス20、ヘルスケア17、
モビリティ17、消費財/ブランド12
・登記地: 実は上海がトップ、主要4省で80%(98件)
-上海33、 北京30、広東22、江蘇13
(上海はヘルスケア/モビリティ(嘉定)/製造(浦東)
に地の利)
(参考2)CB Insightsの中国ユニコーン数が少ない理由
・①人民元建て案件をカバーできず
→ それにしても米ドル建ても2022年3社は過少、
抜け漏れ多数・・・
・②大手企業の傘下企業・スピンオフが非対象
→ 定義の問題のためOK。但し、最近は該当案件は減少
(2022年は広州汽車傘下の新エネ車 广汽埃安くらい)新しい事業や技術は、自分のアイデアを自由に試して、学習しながら挑戦を続けることで立ち上がるものです。
中国においても、経済が開放路線のもとで各自の裁量でイノベーションを起こせてきましたが、統制が強化されるとそれが難しくなるのは必然です。
投資資金の流入よりも、熱意のある人たちが挑戦できる環境の再整備が必要だと認識をしています。