[ワシントン 23日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は23日、「サル痘」の感染例に対応し2019年に承認された「Jynneos」ワクチンを国家備蓄から放出すると発表した。

CDCによると、1000回分以上のワクチンが備蓄されており、今後数週間で迅速に積み増す見通し。

同ワクチンはデンマークのバイオテクノロジー会社、ババリアン・ノルディックが製造し、米国では天然痘やサル痘に感染した高リスクの成人(18歳以上)での使用が認められている。

CDCの高官らによると、天然痘の旧式ワクチン「ACAM2000」は1億回分以上の備蓄があるが、一部で重大な副作用を引き起こすことが分かっている。

米国ではマサチューセッツ州で初のサル痘感染が確認され、この他に4人の感染の疑いが持たれている。

サル痘は天然痘ウイルスに似たサル痘ウイルスに感染して起き、発熱、頭痛、特徴的な発疹などが主な症状。