[20日 ロイター] - 男子テニスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は20日、四大大会の全仏オープン連覇に向けて、意気込みを口にした。

四大大会20勝を誇るジョコビッチは、新型コロナウイルスのワクチン未接種のためにディフェンディングチャンピオンとして挑むはずだった今年の全豪オープンに出場できなかった。

2月以来の実戦復帰となったマスターズ・モンテカルロ大会ではシングルス2回戦で敗退し、セルビア・オープンでは準優勝。さらに、マドリード・オープンでは19歳のカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れて準決勝で敗退し、先週のイタリア国際で、ついに昨年11月以来6カ月ぶりとなる優勝を手にした。

ジョコビッチは記者団に対し、「クレーは最も難しいコート。精神面、感情面、肉体面で多くの努力を要する。過去を振り返っても、クレーで安心してプレーするまでには時間が必要だし、実戦も複数必要」とコメント。

「クレーでは、シーズンの初戦や2戦目でベストを発揮できることはまれ。今季もそうだった。ローマ(イタリア国際)は私のキャリアでも非常にうまくいった大会で、適切なタイミングでもあった」と続けた。

そして、「自分の能力を信じているし、テニス界で最も権威のあるトロフィーの一つのために戦うことができると信じている。もちろん、ディフェンディングチャンピオンとして、より一層そう思う。もう一度優勝できると信じている。昨年の思い出を振り返ると鳥肌が立つし、それを再現しようとするモチベーションが湧いてくる」と語った。

全仏オープンは22日に開幕。ジョコビッチはシングルス初戦で西岡良仁と対戦する。