2022/5/20

【故人サイト】デジタル時代の「死との向き合い方」を考える

NewsPicks編集部
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、新著『ネットで故人の声を聴け~死にゆく人々の本音~』(光文社新書)が反響を呼んでいる、ジャーナリストの古田雄介氏だ。
インターネット上には、すでに亡くなった人々のホームページやブログ、SNSの投稿が残されていることが珍しくない。その多くは、故人が死(病死、自死、老いによる死など)を意識し、死に向き合う日々のなかで書かれたものだ。
こうした「故人サイト」は、死にゆく人々の思考や記録を追体験し、私たち自身が「死」について考えるきっかけを与えてくれる
前編では、同書の内容をもとに、広大なネットの海から古田氏がすくい上げた「故人の声」の事例を紹介した。この後編では、古田氏へのインタビューを通じて、デジタル時代の「死との向き合い方」について考えてみたい。
INDEX
  • 「故人サイト」を存続させるには
  • 「一身専属性」の問題点
  • メタバースと「故人の再生」
  • 「倫理上の問題点」とは何か