民事裁判IT化法が成立 判決までオンライン可能
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民事裁判IT化法案が本日の参議院本会議で可決・成立しました。
対面かつ膨大な紙の書類を準備して進めることが基本となっていた民事裁判のあり方が、今後大きく変わっていくことになります。
これは、法曹関係者はもちろん、法的トラブルに悩む国民全員に大きなメリットとなる進化と捉えています。
たとえば資料。提訴の際は、原告側が訴状データをオンラインで提出できるようになります。提出された資料は、被告側が裁判所のサーバーにアクセスして閲覧します。法廷での審理もオンラインでのビデオ通話で参加できるようになります。裁判の当事者の方々の利便性が向上するのはもちろん、弁護士にとっても期日に出頭せずに裁判を行えるというのは、まさに「生産性革命」と言っていいでしょう。
民事裁判のIT化とDXについて、これまで弁護士資格を持つ政治家として、法務委員会などで改善に向けて取り組んできました。その成果がひとつ実を結び、個人的にも大変うれしく思います。このIT化によって弁護士がもっと身近な存在となり、2割司法と揶揄される現状が改善されていくことを期待しています。弁護士の働き方にも直結する重要な改革。
基本的に裁判所への移動が不要になり、弁護士の業務効率化がますます進むと思われます。現在でも、現行法の枠内で、TEAMSを用いたウェブ会議が導入され、かなり効率化が進んでいます。
また、裁判所と代理人弁護士のやりとりは、今は、電話やファックスが主です。日程調整のような事務的な連絡でさえ、電話やファックスで来ます。残念ながらメールやチャットはあまり使われていません。
今後は、書類の提出や裁判期日のオンライン化のみならず、こういったやりとりを、TEAMSのチャット機能等を用いて効率的に行っていくことを意識した方が良いように思います。
ここの部分は法改正の問題ではなく、裁判所や代理人の意識の問題かと思います。本当に電話やファックスは不便で時間がかかり非効率です。