【暴落中】アメリカは今、テック株どころじゃない

日本ではまるでイメージできない。
雇用の流動性のない日本では、インフレはコストプッシュ以外に生じないのだろうか？

“賃上げ競争についていけない低収益の企業は、従業員が続々と抜けていってしまい、ビジネスの継続が困難となって淘汰されていく。しかしそれが米経済の新陳代謝を高めている（日本とはまるで状況が異なっている）。”

本日、米国の株式市場では、S&P500が過去2年間で最大の下げ幅をみせています。各メディアの一面には、リセッションへの懸念が見出しについています。想像以上に、このインフレーションに苦しみ、これから株価にとどまらない、不景気が訪れるリスクが高まっているようにおもいます。

今のアメリカの状況がよくわかる記事でした。
ちなみに、本題から外れますが、

📌賃金上昇率は過去最高レベル。
📌大手IT企業らは最大50％増もの大幅賃上げで労働者を引き抜いている。
📌従業員の転職を防ぐためのボーナスが支給されている。賃金以外の手当も引き上げられている。

この状態が日本で起こってもらいたいんです。これがデフレ脱却してインフレになったってことです。（もちろん、インフレも大変ですが、デフレよりはマシ）

とにかく株価とかよりも、インフレ退治が非常に重要な課題になっているのはわかりましたが、人手不足による賃金アップのコストプッシュが大きな要因だとすると、金利上げによる引き締めでは対処できないのでは、と思ったのですが、資産効果がなくなり「働くか」という人増えて労働力の供給が増えるってことなんですね。コロナの給付金と株高でそれだけ働かない人が増えた、ということなんですね
そう考えると、AI化や機械化が進んで人は働かなくてよくなるのでベーシックインカムだ、という一時期語られた論は現実からはかなり遠い世界であることがよくわかります

株式などの資産価格を押し下げたい、「ソフトランディングは不可能」ということは、株式市場での激しいクラッシュは避けられない感じですね。この連載は本当に勉強になります！

エコノミストや運用会社が急速な利上げを促していると思うのですが、今のFEDのガイダンス以上に利上げを加速させると、景気をオーバーキルしてしまうのではと懸念しています。アメリカで賃金インフレは起きていますがコロナ禍からの回復で起きているのでこれが２ー3年と続くことはなく、その前に企業決算が悪化して自動調整するのではと考えています。まあ一個人の見方ですが。

昨日もコメントした点だが、インフレ、特に賃金インフレは、コスト効率を改善するためのデジタル化の推進力ではある。インフレと金利で、バリュエーションは難しくても、業態としては追い風。
向かい風は、これまでもずっと続いてきた、それゆえのデジタル一人勝ちやそこに伴う格差への不満。
https://newspicks.com/news/7069281

前年比で20％以上の賃上げとか、大手IT企業らは最大50％増もの大幅賃上げで労働者を引き抜いているとか、失業者ひとりに求人1.9とか、従業員を引き留めるためにハイブリッド労働やリモート労働を提示とか、日本では想像できない状況になっていますね。対して日本は円安をネガティブにとらえるばかりで国内生産拡充のチャンスを活かそうとせず、岸田政権はいまだに新型コロナを恐れ規制を続け経済復興に絶望的に遅れています。まあ岸田総理は国民に嫌われるのを極端に恐れますから、国民が不安を感じるなら経済復興も原発再稼働もせず、いまだに金融課税強化を諦めていないという話もききますし。

これが事実ならば、物価上昇率よりも賃金が上がっている労働者も一定数いる訳ですね。比較的堅実なライフスタイルの人々に見えます。
↓

📌レストランは十分なスタッフを維持できない状態。トラック運転手、建設労働者、ITスタッフ、人事専門職も深刻に不足。
📌全セクターの聴取先が、賃金を引き上げ続けており、今後数カ月さらに引き上げると予想。社員の維持も重視されており、前年比で20％以上の賃上げが行われている。

けれども、株高をベースにした資産高を拠り所に消費に明けくれた人々を大人しくさせる為には、株安が必要で、大人しくなればインフレも天井を打つはず…ということですか。

いや、そういうアメリカ人には、日本に旅行に来てもらって、円安で割安な日本にガンガンお金を落としてもらった方が良いのではないかと考えてしまいます。