米政権、ロシアの債務履行を阻止する構え-デフォルト確率高まる
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
デフォルトしようがしまいが今の状況でロシアが新たなドル債を発行して資金調達できるとは思えません。米国が阻止して払えなければロシアは手元にドルが残るだけ。損失を蒙るのはロシアに債権を持つ自国内を始めとする投資家です。この措置でロシアが痛みを感じるとすれば、回収を懸念して諸国の業者がロシアにモノを売るのを止める、ドルを受け取っても処分できず輸出対価の受け取りが難しい、といった形で貿易が難しくなるといったあたりでしょうか。
ロシアが払う意思とカネを持っているのに債権が回収出来ない米国内等の投資家は、ひょっとしたら米国政府に不満を抱くかもしれません。バイデン政権は如何なる犠牲を払ってもロシアを徹底的に世界経済から切り離す覚悟のようですが、その辺りの影響は政権にどのように及ぶものなのか・・・。
「別の関係者1人は財務省では最終的な決定を下していないと述べた。ホワイトハウスとOFACの報道官は今のところコメントに応じていない」とのことですが、政治的な痛手がどっちの政権に強く及ぶかは微妙と感じないでもありません。米ドルの基軸通貨としての信認にも影響しそう。バイデン政権はそれでも矜持を守るのか。そうだとすると、政権の覚悟は相当なものですね。(@_@)某サイトにおけるソブリンCDSの40%の回復率の仮説に基づいて計算されたデフォルトの暗黙の確率を見ると、ロシアは既に100%となっています。
ちなみに日本は0.35%でG7の真ん中です。お金あって返済意思があるのにデフォルトというのは、既存の国際通貨決済システムを壊すだけで、ドル基軸体制の終焉を自ら招く愚行だろう、人民元とコモディティ、デジタル通貨、暗号資産などへとシフトするのが時代の潮流なんだろうな、たぶん。先進国だけで結束しても限界があるだろう。