この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。
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パナソニック株式会社(英語: Panasonic Corporation)は、大阪府門真市に拠点を置く電機メーカー。白物家電などのエレクトロニクス分野をはじめ、住宅分野や車載分野などを手がける。国内電機業界では日立製作所、ソニーに次いで3位。 ウィキペディア
時価総額
2.72 兆円
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マイクロソフト(英語: Microsoft Corporation)は、アメリカ合衆国ワシントン州に本社を置く、ソフトウェアを開発、販売する会社である。1975年にビル・ゲイツとポール・アレンによって創業された。1985年にパソコン用OSのWindowsを開発。1990年にWindows向けのオフィスソフトとしてMicrosoft Officeを販売。 ウィキペディア
時価総額
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業績



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デファクトスタンダートといったルール戦略など、さまざまな切り口がありますが、今回取り上げるのは、日本企業あるある「ファイナンス敗戦」の巻(汗)
が、しかし、こうした残念ワードを前向きな成長への糧とする。それがこの記事の意図です。
成長が見込める事業だけど、赤字続き。なんとか黒字化したけど、いつの間にか海外企業は雲の上の存在と言えるほど成長。今や太刀打ちできない...
そのような事例が、半導体やソフトウエア、バイオ、インフラなど成長分野で見られるようになりました。
そうした現状を打破するには、技術だけでなくファイナンスの意識改革が必要だと思っています。
厳密には、「将来獲得フリーキャッシュフローの現在価値の最大化」などと呼ばれているファイナンスの王道ですが、理解へのハードルが高いのも事実。
そうした中、誰もが知るパナソニックという日本企業の奮闘記を事例に、「最初の一歩」となる理解の一助になれば幸いです。
Blue Yonderは、そこまでになっているのだろうか?そうでなければ、グループ内で他に稼げる事業で稼ぐことで成長投資をして、障壁を作ってガンガン成長させるのが王道ではあると思う。
グループ内にキャッシュカウと高成長が期待できるハイリスクハイリターン事業があるからできる。単一事業だとそこで収益化プレッシャーが早かったり、投資家の期待値設定を成長率なり収益性なり単一事業でミートせねばならない。でも現在のように外部環境の変化が早いときでも、事業が分散していると、上手にできると経営オプションが増える。
パナの財務諸表を15年くらい時系列でみたが、根本的には稼ぐ力が足りない。
営業利益率が6%を上回ったことが一度もない。そしてBtoCからBtoBの比率を増やしていると思うが、粗利率は25-30%で推移。一般論として、製造業BtoBのほうが粗利率も販管費比率も低く、BtoCは逆(BtoB製造業でも、toBへの売り方によって粗利率も変わるが)。なので、粗利率が下がっていないことは良いのだが、販管費比率が下がっていないことが課題。
パナは様々な事業があるので、それらが事業ごとに違うのは当然。でも連結で見たときに、製造と販売・ソリューションでどういう顧客価値を提供するというポートフォリオマネジメントが、「結果」ではまだ見えていないのが正直なところ。
連結でのできあがりが、
・売上7-8兆円
・粗利2兆円前後
・EBITDA6000-7000億円
・営業利益3000-4000億円
・営業CF3000-5000億円
・有利子負債1.9兆円(直近Blue Yonderの買収で1.4兆円→1.9兆円)
・株主資本3.4兆円(株主資本比率4割)
・固定資産4兆円(長期で有形固定資産2兆円→1兆円とアセットライト化か過少投資にはなっている)
・ROE8-10%
という状況。稼ぐ力や自己資本比率から考えるとROEは悪くないが、根本的には利益率がもっと高くあってほしい。そうすればレバレッジもっとかけて、成長事業に自己資金投資してフルに取り込みもしやすいし、成長事業の成長率を上げる投資をしやすくなる。
まさに「守りのファイナンス」ではなく、「攻めのファイナンス」。守りのファイナンスのままでは、なかなか成長を促す戦略へつなげにくく、変化の多い現代においては、攻めのファイナンスで、どう企業成長を促すかは、とても重要です。
マーケティングや営業といったフロントビジネスが、一見華やかな舞台というイメージはありますが、同じぐらい攻めのファイナンス戦略があるか否かは、企業成長を大きく分けると日々感じます。
資本か負債かという議論では、リスクあるものは資本でというのはそのとおりですが、もう一つの論点は親会社調達か子会社調達かという点ですが、コングロマリットディスカウントが効いていて調達するには希薄化も伴う親会社より、親子上場の批判は受けてもsaasで成長領域に絞った子会社上場のほうが良いという判断でしょうし、ハード屋さんである親会社の「汚染」を遮断して出島にするという意味合いもあるんでしょう
一つ心配なのはsaas銘柄のバリュエーションが大きくしぼんでいる中でどの程度調達できるかですね
企画段階ではまさかここまで落ちるとは思ってなかったと思うので
勿論資本効率的に外部からの調達を頼りたいという懐事情もあるのだとは思うが、それが出来ない構造に問題がありそれはとどのつまり、高利益体質に転換しきれてないパナソニックの各事業の問題であると端的な言うことができる。事業構造の転換を各事業で地道に行い時に事業売買もしながら高利益体質に転換しなくてはキャッシュは生まれない。
日系大手の大きなリソースを使って、どう事業を伸ばしていくのか。日系大手の底力が見てみたいです。
Sonyや日立がそれぞれ事業のピボット、投資ポートフォリオの整理で業績をターンアラウンドさせている。パナソニックがそれに続くことが出来るか。
「SCM」と聞いて今更な感覚を持つ方も多いかもしれませんが、バリューチェーンの在り方は大きく変化しており、ここに対する変革の意識を持っていても実行フェーズへ移すことは容易くありません。
SCMの仕組みを内製で持つことにより、コーポレートファイナンスの構造体が変わりそうです。