クリーンで高効率、低コストの水素製造システムを開発するH2Pro 脱炭素の最前線へ
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注目のコメント
水素の生産コストについては2025-2030年ごろに2ドル程度の水準を目指しているプロジェクトは聞いていましたが1ドルは相当低い水準だと思います。問題はいつ達成できるかという点でしょう。
日本では旭化成などが水素生産技術を持っていますが頑張って欲しいです。ただ生産拠点は太陽光発電などの再生可能エネルギーのコストが圧倒的に安い中東、豪州などがコスト的には優位です(今後はアフリカも注目されています)技術がよくわからないけど水電解の一種でしょうかね?
イスラエルの技術は面白いものを開発するので注目ですが、
これを社会で使うには、製品として量産開発する必要がある。
量産化のところで日本企業の生産技術が生かせるなら協業もありでしょう。イスラエル工科大学の研究チーム・テクニオンの3人の研究者が開発したE-TACという従来の水電解とは異なる水素製造装置に投資家が注目しています。
アルセロール・ミッタルも投資しており、製鉄の脱炭素化を睨んでいるのでしょう。
従来の水の電気分解が、水素と酸素が同時に生成されるため、電解膜が不可欠です。それに対しE-TACは最初に25℃で電気ステップにより水素を発生させ、次に95℃の熱活性化化学(TAC)ステップで酸素を発せさせるとのことです。
しかも電極は貴金属を使用していませんし、第2ステップも熱だけで、電気は不要です。
つまり、膜を使用しないということと消費電力も少なく、再エネの変動にも追従しやすく、スケールアップも可能だというのです。
なお最新記事では、600MWの施設建設に着手したとのことです。
参考)
・E-TAC:同社のWeb
https://www.h2pro.co/technology
・2022/3/30 H2Pro Announces and Celebrates Laying The Cornerstone of its First Production Facility, Capable of Producing 600MW/Year of Green Hydrogen Systems
https://newspicks.com/news/7067867?ref=index&block=picked_9985