[東京 16日 ロイター] - 松野博一官房長官は16日午後の会見で、マスク着用の緩和は現時点で現実的でないとの見解を示した。

松野長官は新型コロナウイルスへの対策について「引き続き最大限の警戒をしつつ、安全・安心を確保しながら可能な限り日常の生活を取り戻すため、必要な対策を講じていく」と述べた。一方で、マスク着用に関しては、屋外で距離を確保できる場合などは例外として、全般的には「緩和することは現時点で現実的でない」との見解を示した。

今後の感染対策については、大型連休後の感染状況なども踏まえできるだけ平時に近づけていく努力をし、マスクについても専門家の科学的意見も聞いて検討していくと述べた。

水際対策に関連しては、いつから訪日観光客を受け入れるかは重要な検討課題の一つであると指摘。岸田文雄首相が民放番組の中で言及した訪日観光客を受け入れるための実証事業を近いうちに行うため、観光庁などで実務的な検討を進めているという。