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フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(英語: Future Venture Capital Co., Ltd.)は、日本の独立系ベンチャーキャピタル。京都市中京区手洗水町659番地 烏丸中央ビルに本社を構える。東京証券取引所ジャスダックスタンダード上場。国内各地に拠点を持ち、地域に密着して投資活動を行っている。アーリーステージ企業へのハンズオン投資を標榜している。 ウィキペディア
業種
ベンチャー・キャピタル
時価総額
77.6 億円
業績



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フューチャー社は、以前はベンチャーキャピタル業務が中心だったところ、近年は地域創生というテーマで、地銀や事業会社がエクイティ投資をする際のファンド運用機能(CVC機能の一部)を提供していくことを主眼にしていたように見えます。(←IR資料等から。)
その中で、ファンドの管理報酬のほかに、ノウハウ提供の対価としての手数料もとっていたようで、おそらく成功報酬率は控えめにする代わりにノウハウ提供料をとっていたのではないかと思われます。そうじゃないと投資家が手数料を払うことを簡単にはOKしないと思われます。
そうすると、ファンドの成功報酬というアップサイドリターンよりも「安定した手数料収入」が中心になってきます。
本来的なベンチャーキャピタル業務から色合いを変えてきているように思われ(HPはいまだに「ベンチャーキャピタル業務」中心の表現ですが)、金氏はそれがNGだという主張をされているのかなと思います。
となると、まさに株主総会の判断として、手数料中心の経営か/本来的なベンチャーキャピタルとしての経営か、どちらの経営戦略を採用していくのかを問うているわけで、ひとつの在り方を示しているお話かと感じます。
一人の個人株主が、会社の経営陣を総とっ替えする株主提案を出しています。この提案が通るかどうかは、浮動票を握る80%の個人株主の意向にかかっています。
今回の金さんの提案は、「一人の株主」の持つ力はいかほどなのか、を問う重要なポイントを示していると思います。
実は日本でも去年5月に前例があります。
バイオベンチャーのラクオリア創薬を巡って、物言う個人株主が経営陣の刷新を求める提案を出しました。浮動票約85%を占める個人株主の支持をえて、経営陣が刷新されたということが起こったのです。
https://newswitch.jp/p/27246
記事にもありますが、「会社の乗っ取り?怖い」、というのではなく、きちんとした会社の改革案を持って行き、それを皆がどう思うのか意見を聞こうというのはとても正しい権利の行使で、会社にとっても望ましいことではないかと思います。
もし、どうしようもない提案が出され、個人株主が現在の経営陣の方針を支持する、ということになれば、会社としては個人株主から今の経営へのお墨付きをもらったということになるのではないでしょうか。
最終的な決定は来月の株主総会です。果たして、結果はどうなるのでしょうか。この提案の結果だけでなく、この提案が問うている日本の課題(中・低位株の企業の課題)についてどんな展開が出るのか、注目したいと思います。
同社のIR資料(下記、スライド12)でファンド運用額を見ると、元々のベンチャーファンドがここ5年で130億円→20億円に減少し、地方創生ファンドとCVC・テーマファンドが70億円→210億円と増加。タイミングとしては、まだエグジットになるものが少ないのではないかとも思う。
その意味で、未実現利益に注目したことは興味深いバリュー投資だと思う一方、タイミング的に現在は管理報酬がメインになっていることはしょうがないかとも思う(逆にここ数年でエグジットによる利益が少ないのは、記事の業績グラフを見る限り組成・投資のタイミングがマーケットサイクルをあまりつかめていないのかも、とも思うが)。
https://www.fvc.co.jp/item/ir/sites/3/ir20220512-3-1.pdf
マクロで企業部門が資金余剰になり、銀行融資への需要が少なくなっているなか、これから地域金融機関に求められるリスクマネーの供給は、デットではなく、エクイティを通じてのものだと考えています。
一方、地域金融機関の多くは、エクイティの供給を行なうためのビークルとしてのファンド運営に知見・経験が乏しく、その部分での支援のニーズは大きいと思われます。FVC社のVaaSサービスはこの部分での支援を担うものであり、地域企業のフォローアップは地域金融機関の強みを活かそうとする役割分担と企図しており、まさにこれからの時代の要請に応えるモデルと理解しています。
ご指摘の通り、確かに従来型投資ファンドのようなホームラン性のリターンを放棄しているようにも見えるかもしれませんが、そこに注力してきたならば、現在FVC社が強みとする地域金融機関との強いつながりを持ち得たでしょうか。地域金融・経済の活性化への想いあってこそのつながりの育みであると私は考えています。
引き続き、依頼を続け、現経営陣の見解もうかがいたいと思います。
FVC側にも同様に取材を申し込んでいますが、現段階では取材を受けていただけていない状況です。引き続き、FVC側の声もお伝えできるように取材を進めていきます。
その選択肢の多様性