【変身】素人がデータに強くなる「SQL学習」3つの秘策
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SQLやデータ分析ツールが、非テクノロジー系人材にとっても有用であることは、この特集の通りだと思います。ただ、個人的にどんな時でも一番大事だと思うのは、以下です。
1. 何の問題についてデータ分析するのか?: それは意義があるのか×そもそも解ける問題なのか
2. データ分析結果をどう解釈するのか?: 同じデータを見ても解釈は複数存在する場合がある
例えば、記事でも出てくるNP上の記事のpick数を用いた分析として、「ある人がpickすることによって記事のpick数に影響が出るのではないか?」という仮説を設定します。
ピッカーAがpickしている記事のpick数が様々な比較において明確に高く、ビッカーBがpickしている記事のpick数は様々な比較において明確に低かった場合、ピッカーAを優良ユーザーとして推奨し、ピッカーBはpick数に悪影響を与える存在として何らかの対処をするべきでしょうか。
上記1の観点では、そもそもピッカーAを推奨するorピッカーBを劣後させる手段が存在しなければ、アクションの取れない意味のない分析になってしまいます。
上記2の観点では、ピッカーAの数値の高さは因果関係なのか相関関係なのか分かりません。ピッカーAは単に世の中で人気のある記事に絞ってpickしている可能性もあります。一方で、ピッカーBのコメントは付け加えることがないほど素晴らしいものであるがゆえに、他の多くのユーザーはpickをせずにlikeだけすることで、ピッカーBがpickする記事のpick数が押し下げられている可能性があります。データ分析の結果が出た後だとその解釈にバイアスが入ってしまうので、事前に解釈の仕方まで定めておくことが肝要です。
注目のコメント
プログラミング言語など、ツールを学ぶときにやってしまいがちなのが「ひとまず全部学習してから」。これが曲者で、多くの人が挫折してしまっているように見えます。
発想を変えてみてはどうでしょうか。私もあえて3つに絞って、ポイントをお示しします。
・全体を一通り学んでからではなく、やりたいと思う事柄を決めてそれに向けて必要な知識を揃える
NPで何度も発言していますが、私が本気でプログラミングを学んだきっかけの一つが「たくさんの測定器類をパソコンで自動制御したい」でした。そのためには実は一般的なプログラミングテクニックだけではなくてネットワークプログラミングというちょっと特殊なテクニックを学ぶ必要があり、それは一般的な言語の教科書には書いてありません。けど、どうやら必要らしいからその部分だけやる、次にまた必要なことが出てくるのでそれをまた学ぶ、というのを繰り返しました。
・学ぶ=まねる
昔から言われていることです。いまはネットで検索するとたくさんのサンプルプログラムやブログが出てきます。0から自分で、ではなく先人たちの知恵を借りましょう。いま、私が自分でコードを書くとき、自分で書いている時間と検索している時間は半々くらいです。
・エラーへの対処の仕方を覚える
自分はプログラミングそのものよりも、その後出てくるバグつぶし、エラー対策が肝だと思っています。そこで実力の差も出ます。そのためには、まず検索して十分な情報が出てくるメジャーなツールを使うことです(無料だからとかいう理由でマイナーなものを使うと痛い目に会います)。近くに相談できる人がいると、なお心強い。遠慮せずにガンガン質問しましょう。それ以外に、プログラミング言語だけでなくそれに付随するデバッガとプロファイラの使い方も覚えると強力です。バグ取りや最適化の時間が大幅に短縮されます。これもプログラミング言語の教科書には書いてありませんが、とても重要な項目です。とーーーっても簡単に書いてくれてますが、挫折する人は、読んでる途中でスクロール止まってそう。
まずは、触ってみては。
実際に触るのと同じ体験ができます。かなり手取り足取りガイドしてくれるので、ちゃんと時間だけとって取り組めば迷子にはならない。SQLだけなら無料でいけたはず。社内で推奨しているサイトです。
https://prog-8.com/「例題として教わったSQL文以外を、自分で書けるようになるのか!?」
実は、この特集を平井記者と担当することになる直前に、偶然にも弊社内でスタートしていた「SQL勉強会」に私も参加していました。
で、2度目の勉強会に参加した後くらいから抱き始めたのが、冒頭に書いた不安です。
そこで今回、取材を兼ねて、この不安をさまざまな専門家・講師の方々に直接「相談」してみました。
すると見えてきたのは、SQL素人がデータ分析できるようになるまでの3ステップ。
構文をたくさん覚える前に、知るべきことがある。エラー頻発で心が折れそうな時も、対処の仕方が分かれば大丈夫etc.。
そんな「自分自身が救われたアドバイス」をそのまま記事にしていますので、ぜひお目通しください。