【快挙】天の川銀河中心のブラックホールをついに撮影した
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注目のコメント
私はブラックホール付近で起こる潮汐破壊現象の研究を専門にしているのでブラックホールシャドウの専門家ではありませんが、関連する分野として注目していました。そして、今回の研究成果には大変刺激を受けています。EHTチームの主要メンバーであるMITの秋山くんは北大の後輩であり、国立天文台の本間さんや記者発表の中心的役割を果たしたゲーテ大の森山くんはボストンで会ってよく知るようになった研究者です。おつかれさまです、そしておめでとうございますと言いたいです(^ ^)。
NPの須田さんと中居さんによる今回の記事は興味深いです。特にEHT(イベントホライゾン望遠鏡)とは何かの解説は一目でわかる絵がついていて大変わかりやすい。ちなみに、ブラックホールの視覚化の一例目である2019年のM87のブラックホールに関しては下記の解説記事もご覧してくださると嬉しいです。当時の興奮が少しでも伝わればと思います。
【2019年のM87巨大ブラックホール撮像解説記事】
https://newspicks.com/news/3810111
【昨晩の記者会見に対するコメント】
https://newspicks.com/news/7054385私たちの天の川銀河の中心にある巨大ブラックホール。その「影」がついに撮影されました。影の撮影は2例目ですが、取材していて、1例目に勝るとも劣らない成果だと感じました。
記事にはあまり盛り込めませんでしたが、今回の成果では、日本の研究チームや海外の日本人研究者が大きく貢献しています。
記者会見では、大学院生を含む若手の研究者たちがメインの発表を担当。日本チームを率いる国立天文台の本間教授が、彼ら彼女らの活躍を称え、日本の若手研究者の置かれる厳しい研究環境に言及するとともに、「若手がさらに活躍できる場を整えていきたい」と語る場面が印象的でした。
素晴らしいリーダーのもと、優秀な若手研究者たちが存分に活躍して生まれた成果ともいえます。世界初のブラックホール撮影という衝撃のニュースから3年。その時のブラックホールは、5500万光年という遠い宇宙の話でしたが、今回は比較的「身近」な、私たちが住む天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールが映し出されました。
宇宙最大の謎の一つとされるブラックホールの存在。その謎に迫る大きな一歩に日本の研究者が貢献しています。
EHTの日本側の代表を務める本間希樹さん(国立天文台教授)は記者会見で、「このプロジェクトは若手がたくさん活躍している」と目を細めつつ、限られたポストや研究費の制約など「若手を取り巻く研究環境は厳しい」と吐露しました。
最近は、クラウドファンディングを取り入れて研究資金を集めたり、企業と連携したりしているそう。こうした若手研究者支援の活動も、今後取り上げていけたらと思います。