フィンランド、NATO加盟へ 中立転換「数日内に申請手続き」
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フィンランドとスウェーデンのNATO加盟はプーチンは予想していなかったというのが専門家の皆さんの見解。プーチンはウクライナに侵攻して傀儡政権を立てNATOに対する防壁にしようとしたのに、中立だったフィンランドがロシアの脅威に対抗するためNATOに加盟へ。ロシアは1000kmを超える国境を境にNATOと直面することになってしまいました。プーチンの完全なオウンゴールです。これでロシアがフィンランドに武力侵攻すれば、ロシアより圧倒的に強力なNATOと戦わなくてはなりませんし、それ以前に欧米の支援を受けるウクライナの反撃でロシアは押し返されており、その対応で手一杯でとてもそんな余裕はありません。プーチンは窮地に追いやられています。このタイミングで日本が北方領土を返せと動けば、ウクライナ派兵で陸軍がいなくなった極東にも勢力を割かざるを得ず、強力なウクライナ支援になるのですが。
注目のコメント
歴史的な動きだと思います。
フィンランドは1400キロもの長い国境をロシアと接している国ですが、世界でも有数の「ロシアに悩まされてきた国」でもあります。かつてはソ連と2回に渡って戦い、結果として領土を奪われています。
そうしたことから第二次大戦後は西側式の民主主義は持ちつつもソ連と友好条約を結ぶ、ある意味いびつな状態を続けました。これを「フィンランド化」と呼んだりします
。冷戦中は北欧はデンマークとノルウェーがアメリカ寄り、スウェーデンが極めて中立的、フィンランドがソ連寄りという状態で「ノルディックバランス」が作られました。
その後、1995年にはEUに加盟し、政治的には西側に寄っていきましたが、引き続き軍事的には中立。しかし今回のロシアのウクライナへの侵攻で、全てが変わりました。もはやロシアが「友好的な国」として認められないと考えたフィンランドは、ウクライナに武器を提供し、今回、一気にNATO加盟まで進むと決断しました。
加盟も数ヶ月はかかるでしょうが、すでに4月28日、NATOのストルテンベルグ事務総長が「フィンランド(とスウェーデン)が加盟申請をすれば、歓迎する」と述べまていて、スムーズに進みそう。その間の安全保障協力にも言及しています。
下記音声コンテンツでこうした内容を喋っていますので、ぜひ聞いてみてください。
フィンランドがNATO加盟へ。その現実味と歴史的意義
https://newspicks.com/live-movie/2056/
・・・。しかし、プーチンは「NATOの東方拡大がけしからん!」といってウクライナに侵攻したのに、結果がこれ。NATOはお隣の国までやってきそうな情勢です。つくづく、今回のウクライナ戦争はどうしょもなく合理性を欠くオウンゴールだなと思います。国家元首と行政のトップが合意をすれば、後は申請まで時間の問題。プロセス完了までのリスクヘッジは、英国との二国間安全保障協定をサッと結ぶという隙の無い動き。フィンランドの本気度が伝わります。ロシアは嫌われ者の「ならず者国家」として世界からますます孤立していくでしょう。
今回の戦争後の新しい世界秩序が次第に姿を現してきたと感じます。