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プラスチック微粒子、大気中にも飛散か…新宿で1立方mから5・2個検出

読売新聞
プラスチックの微粒子「マイクロプラスチック」が水中だけでなく大気中にも広がっている恐れがあるとして、早稲田大や広島大、気象庁気象研究所などのチームが実態調査に乗り出した。環境省の研究費で国内での観測を開始しており、今夏
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マイクロプラスチックと聞くと、なんだか不安な気持ちにさせられますが、大きさは10ミクロン程度で、黄砂やPM2.5よりも大きくスギやヒノキの花粉よりは小さいサイズの粒子(エアロゾル)として他の様々な粒子(土壌粒子や海塩粒子、また大気汚染物質)と一緒に空を漂っています。他の粒子による健康被害の調査も進んでいますが、大気質の指針として大気中のエアロゾルが数十μg/m3という単位で示されているのに対し、今回の記事中の観測では平均5.2個/m3ですから、いかにマイクロプラスチックが他の粒子に比べて少ないかということの裏返しかと思います。
まったくマイクロプラスチックのことを気にしなくてよいというわけでもありませんが、健康被害のことを気にするなら、まずは既知の大気汚染物質によるもの(ディーゼルの排気ガスや線香の煙、硫酸イオンなど)を心配したほうが良いかと思うようなものです。

気象学的な見地では、エアロゾルが増えると雲が増えるという状況が発生します。秋に野焼きをした翌日の朝にびっくりするくらい霧がでているのは、野焼きによるエアロゾルに夜露がついて霧として漂っているからとお考えください。マイクロプラスチックでも液体の水が付くことができると思いますので、そうであればエアロゾルに結びつく雲がたくさん発生するということも考えられます。