シャープ、液晶復活は本物か
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注目のコメント
シャープの中国スマホメーカー攻略への戦略分析。
以下の記述は興味深い。
「シャープでは中国スマホメーカーを開拓する際に、以下の三つに分類したという。
(1)大手通信事業者(キャリア)とのビジネスを手掛ける老舗メーカー、
(2)キャリアに縛られないオープンマーケットを主に手掛ける新興メーカー、
そして(3)「山賽機」と呼ばれる非合法なマーケットを主に手掛けるメーカー、このうち、シャープは(2)の新興メーカーへの開拓に注力した。 」
ジャパンディスプレイに中国メーカー攻略への戦略が無かったかというとそういうわけではないだろう。どこに売り込みに行けばいいかも両者はわかっていたはず。
シャープ→G8ラインでIGZO/HD720パネルで大量生産で14~16ドル/枚でXiaomi向け紅米を大量供給。iPhone6向けにも供給。6plusはやらない。大型も投資負担を減らした。
JDI→G6ラインでLTPS/FHD or WQHDパネル+インセルで高付加価値品を大量生産、30ドル~40ドル/枚前後でHuawei,OPPO,Xiaomi向けで大量供給を目論みTaiwan Displayを設立。iPhone6、6plus向けにも供給。大型は元々やっていない。
上記の戦略の違いが、今期の明暗を分けた。
シャープの戦略とその成功たるやよし、だが、居丈高になるには早すぎる。装置メーカーや仕入れ業者からそっぽ向かれないようにね。kikidiaryさんの解説が神懸っている…間違えているかもしれないが、JDIはインセル統合で売ろうとしたところがマイナスに出たのではないかと思う。調達側としては部品ごとにマルチサプライヤーしている方がリスクヘッジができる(もちろん仕様調整とか、マイナス面も色々あるが)。インセルだと、JDIに丸ごと依存するし。
また液晶は「見える」がタッチパネル自体は見えないので、顧客にもはやそれだけでは訴求しにくいから、シャープの液晶ブランドやIGZOという言葉が、マーケという観点でも上手く行ったのかもしれない。
ただ、最後のページに書かれていることは気になる点。11月頭に産経からも下記のような記事がある。同じようなタイミングで出てくる場合は大体、実際起こっているか、社内で快く思わない人がいる。どちらももちろんマイナス要因。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/141102/bsb1411020702001-n1.htm