State of the Cloud 2022
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これ、全てのB2B SAAS企業に読んで欲しいです。私もまだ途中ですが、なんとなく日本だけがクラウド化してないかと思ってましたがグローバルにいまだに同じ状況なんですね。
弊社も取り組みつつありますが、非パブリッククラウド環境の要望に対してきちんと提案ができるようになるかどうかで、いまだに明確なバリアがあるんだと思いましたBessemerのState of the Cloudの2022年版。
・市況は変化しているが、クラウドはネットの発明以来、最も重要なパラダイムシフトだと現在も信じている
・SaaSは、どこからでもアクセスでき、常に改善することを可能にする。そしてサブスク形態と組み合わせることで、顧客ニーズに貪欲にならざるを得ないビジネスモデル。結果として極めて営業効率も高く、それは現在も変わらない
・クラウドのトップ企業は、1ドルの投資を12カ月で1.2ドルの売上に変換し、またそれが継続する。Cloud Indexの企業を見ると、68%のIRRとなり、トップ企業は100%を超える
・決済領域なども取り込むことで、広がっている。特に、以前は領域を広げる形で拡大したが、今はDay Oneから始める企業も増えている。様々な金融系APIがそれを支えている。
・クラウドインフラも進化。機密性が高いデータもクラウドに移りはじめたり、Virtual Private Cloud上にSaaSパッケージの提供なども増えている
・Cloud Marketplaceの増加。IaaS事業者を中心にSaaSが売れるほど規模の経済をえられ(マーケットプレース提供者)、SaaS事業者はより大きい予算を得るため(販売者)、エンタープライズ領域で増えている。2022年の80億ドルから2025年500億ドル(CAGR88%)の成長を見込む
・マクロ的には失業率低下、退職率増加、高齢化などのなかで、労働力不足。引き続きスプシ管理なども多く、ツールの活用余地は大きい
・世界的に生産率を上げるためにも活用余地は大きい。産業単位で見ても米国でもまだ普及率が一桁%のものも多く、IT投資全体の4兆ドルのなかでもクラウド投資は10%に過ぎない。
・各国のニーズに対応する観点でも、ローカル対応・製品も重要。特にバーティカル領域は各国の産業の独自性もある(中国、欧州、インド、イスラエルが取り上げられている)
・ARRが重要。過剰流動性でバリュエーションが上がったが、売上がちゃんとしているか。
・「ケンタウルス」は、1億ドル以上のARRがある企業。PMFが確認され、スケーラブルなGo-to-market戦略と顧客ベースが成長しているから達成できる。2021年にユニコーンとなった520社中、ケンタウルスは60社しかいない。今年もこの時期が来ましたね!SaaSスタートアップに携わる方ならほとんどの人が目を通しているのではないでしょうか。
トピック
①クラウドモデルが非常に有望である理由
②SaaSが業界としてどのように改善されているか
③クラウドサービスへのアクセスがスムーズになっている理由
④クラウドの導入を推進しているマクロ要因はどれか
⑤どの地域と業界が未だクラウドの浸透率が低いか
⑥さまざまな地域にわたるSaaSエコシステム(中国、ヨーロッパ、インド、イスラエル)
⑦なぜバリュエーションはスタートアップの成功を測定する最良の方法ではないのか(そしてなぜ収益がより良い選択肢であるのか)。
日本はそれなりにSaaSエコシステムが大きいと思っていたのですが、未だ一言も触れられないくらいなんですね...。
週末にじっくり読んでみようと思います。