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まだ開票作業中ではありますが、集計は、90%は超えました。ボンボン・マルコス氏の当選は確定です。
https://halalanresults.abs-cbn.com/
 副大統領は、マルコス氏とタッグを組んでいるドゥテルテ大統領の娘、サラ・ドゥテルテ氏が当選確定です。

1986年にフェルディナンド・マルコス大統領が失脚して、アキノ大統領が就任して以降から、フィリピンの大統領選挙は、マルコス系とアキノ系で争われています。
 ドゥテルテ大統領の前は、アキノ大統領(1986年から1992年まで大統領だったコラゾン・アキノ大統領の息子)でした。
 ドゥテルテ大統領は父親がマルコス政権下で内務大臣を務めており、マルコス系です。マルコス一族とも緊密に連携して政権運営していました。
 今回の大統領選挙では、マルコス系が連勝したことになり、ボンボン・マルコス氏とサラ・ドゥテルテ氏に引き継がれることになります。
 マルコス系とアキノ系の何が違うか、いろいろありますが、大雑把に言って、アキノ系の方はカトリック教会・軍・財閥を支持基盤にしています。マルコス系の方は、より大衆的支持を基盤にしていて、ポピュリストと呼ばれることもあります。
 マルコス系の政権が続くと、アキノ系は教会・軍・財閥を動員して、大規模デモと軍からの圧力で政権を倒そうとする、というパターンが繰り返されてきました。「ピープル・パワー」と呼ばれる手法です。
 ドゥテルテ大統領は、2期6年間務めましたが、軍にもよく配慮し、「ピープル・パワー」で倒される隙を見せませんでした。
 アキノ系は、2016年に政権を失って以来、奪還できずにいるので、ボンボン・マルコス政権に隙があれば「ピープル・パワー」を仕掛けるかもしれません。現在のインフレが続き、経済の状況次第では、「ピープル・パワー」が使われるかもしれません。
あれだけ反マルコスの嵐が吹き荒れたフィリッピンだったのに、マルコス元大統領の長男が選挙で当選の見込み。圧倒的大差には驚いた。貧困に喘いでいた国家の開発を一挙にすすめてしまうとき、「独裁的手法も必要悪」という考えがフィリッピンの有権者に浸透していたのだろう。
日本にいると信じられない結果かもしれませんが、フィリピンに住んでいる私の感覚だと順当な結果です。
オックスフォード大学卒業とかの経歴詐称や、巨額の相続税不払いなどがあったのですが、フィリピン人はまるで気にしていませんでした。
一番の要因は副大統領候補として、ドゥタルテ大統領の娘でダバオ市の市長をしているサラ・ドゥタルテ氏とチームを組んだことだと思います。
最後まで支持率が高かったドゥタルテ大統領の人気に乗っかった感じです。
政策を継承すると言っているのでこれからも、フィリピンは大きく変わらないと思います。
オンライン英会話の先生、フィリピンの方が多いですが、どっちに投票しようかめちゃくちゃ迷ってる、と言っていました。その言葉から拮抗しているのかなあと想像していましたが、結果的には大きく差が開いたのですね。

(ちなみに、昨日やたらとフィリピンの先生が少なかった理由が少し分かりました。選挙行ってたんですね〜!)
民主主義とは何だろうか?と深く考えさせられる出来事が最近多くありますね。
民意とは常に正しいわけではなく、また善意の塊でもない。

「星を継ぐ者」を読んでるのですが、その中で描かれる世界は世界国家となった地球。
そんな未来が果たして来るのだろうかと思いつつも、そういう未来に希望を持つことは忘れてはいけないとも思う。
ドゥテルテ大統領は故マルコス氏の遺体を英雄墓地に埋葬し、副大統領選候補としてボンボン・マルコス氏とタッグを組んだのはドゥテルテ氏の長女、サラ氏。国会議員の8割が世襲と言われるフィリピン政治の「エリート支配」に風穴を開けた存在としてドゥテルテ氏が支持され、ボンボン氏大勝もその延長線上にあるように見えます。フィリピン取材の経験が長い同僚鈴木暁子記者のリポートが参考になります。

「エリートの偽善」に憎しみ、ここでも フィリピン大統領選、先頭はマルコス氏の息子
https://globe.asahi.com/article/14550048
「マルコス氏は実質的な政策綱領を示していない」って、どんな選挙だったのだろう?
ちょっとナポレオン三世を思い出してしまいました。
選挙翌日の今日フィリピン入りします。
驚く結果と言えばそうではないですが、「独裁者マルコス」という父親の名前をどこまで払拭できるか、が気になりますね。

周りではロブレド・キコ氏支持者は高学歴、中間層〜が多く、マルコス・ドゥテルテ支持者はブルーカラーと富裕層が投票している感覚。選挙を通してSNS上の情報戦はどちら側もすごかったですね。
「汚職政治はしない」というロブレド氏ですが、今のフィリピンにはちょっと早かったのかもしれません。平和に開票が終わることを願うばかりです。