2022/5/10

【最前線】戦争、原油、海運…。宇宙から見ればこんなにわかる

NewsPicks編集部 スタートアップ
ウクライナ侵攻でも報道でたくさん目にした衛星画像。安全保障分野では伝統的に不可欠なデータだ。
米国のマクサー(Maxar Technologies)やプラネット(Planet Labs)の衛星データは米国防総省で活用されている。
また、グーグルやアマゾン、日本大手企業でも地図サービスなどの用途で使われている。世界で注目される、ホットな分野の一つだ。
そんな中、日本でも衛星データに取り組むスタートアップが現れ始めた。シンスペクティブ(Synspective)だ。2019年に86.7億円、今年3月には融資と合わせて119億円の大型調達をした。
よく目にする詳細な衛星画像は光学衛星だが、曇りだと地表面が見えないという弱点がある。そこで注目を集めるのがSAR衛星で、電波で地表を捉え、天候や昼夜を問わずデータを取得できる。
シンスペクティブはSAR衛星のデータ分析を行う企業で、自社でもSAR衛星2機の軌道投入に成功している。新井代表にSAR衛星データ活用の可能性を聞いた。

悪天候でも、地表が「見える」