マリウポリ製鉄所「女性や子ども、高齢者が全員避難」 ウクライナ副首相
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グテーレス事務総長の仲介が功を奏した。国連と国際赤十字ICRCは見事にオペレーションをやり切った。しかしなぜか冷めた見方が多い。
グテーレスの仲介が功を奏したのは、市民の犠牲を抑えたいウクライナとマリウポリ制圧を急ぐロシア、両者が現地で痛みの耐えがたい膠着状態にあり、仲介の機が熟していたため。オペレーションは静かに遂行された。国連や国際赤十字がイエメン、リビア、シリアなどで重ねてきた経験と教訓が活きた。
民間人退避が終わったから製鉄所に残るアゾフ大隊への攻撃が強まるという論調。床屋談義ならそれでもいい。なぜ300人以上が救出されたことを素直に歓迎できないのか。残った兵士は命をかけ民間人、マリウポリと国を守り抜く覚悟を決めた。そこへの想像力が欠けているのは、火事場の野次馬と同じではないか。まずは良かった。しかし、ここまで地下室で苦しい思いをして耐えなければならない状況を作ったことがチャラになるわけではない。民間人を標的にする戦争を仕掛けたロシアの責任は重い。
6メートル離れたテーブルに座らされてプーチン大統領と向き合い、ウクライナ訪問中にミサイルまで撃ち込まれたグテーレス事務総長のプーチン大統領との合意と国連の救出活動への関与が無ければ、この救出は無かっただろうと感じます。戦勝国クラブ“の“5大国力”が特別扱いされ限界も取りざたされる国連ですが、今回の動きに果たすべき役割は未だ残っていると感じます。
「民間人の女性や子ども、高齢者が全員避難した」のは本当に良かったですが、残るのは軍人だけという理屈で大量破壊兵器が使われたりすることが無いよう念じるばかりです。核を持つ大国が他国に侵入して強引に制圧し、核を警戒して他の核保有国が報復しないといったことが起きれば、核保有国間の相互抑止が核を持たない国の安全を脅かす安定不安定のパラドックスが現実のものになってしまいます。かといって米国とNATOが万が一にも報復すれば、それこそどこまでエスカレートするか知れたものではありません。
我が国を射程に収める核ミサイルを既に配備したとされる北朝鮮を含め敵対的な核保有国に囲まれる我が国にとって他人事ではないだけに、民間人が去ったあとの動きが気掛かりです (・・;