日本人が英語会議で「使い物にならない」根本原因
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英語しか(というよりも日本語を解さない)通じない相手に、絶対伝えなければならないという状況に置かれると、どうにかやらざるをえなくなります。日本での教育を受けた場合、それなりに長く英語をやっていて、文法はかなりのものなので、そうせざるを得ない環境に置かれると、伝えようと努力せざるを得なくなります。
注目のコメント
日本ではリスニング・スピーキングの比重が軽いからなどと議論されますが、自分は違うと思っています。
最大の原因は典型的なフレーズが頭に入っていないからだと思ってます。言葉は最小単位である単語を組み合わせて作られるものではありません。定型文というのが存在します。
海外に移住すると、誰にでも聞かれるのが
How do you like XX so far?
です。どの単語も中学校で習う単語ですが、これが聞き取れない、理解できない。これを聞いた日本人が「え?ソファ?座るの?」とか「どれくらい好きってなに?」とかって困惑します。正解は
「今のところここの暮らしはどうだい?(どんな感じ?気に入った?)」
みたいな感じです。これを単語に分解して理解しようとしたところで無理があります。
スマホの時代になっても英単語を覚えるのに一生懸命な人をたまに見かけますが、上記の理由により私は例文丸暗記を常におすすめしています。できればイントネーションも含めてです。そうすると、音感ですでになにを聞かれているかがわかりますし、自分も音感で返すことができます。
例文を覚えておくと、トランプゲームでたくさんの手持ちのカードから様々な切り方ができるように、RPGに例えると持っているたくさんの武器や呪文から目の前の敵に合わせて最適なものが選べるように、思った通りのコミュニケーションができるようになります。
単語を切り離して覚えるのも決して悪くありませんが、単位として小さすぎます。武器を使いたいのにねじ1本1本分解して持ってしまうイメージになってしまいます。会話にスピーディーに返せるトーク力とちょっとしたジョークが、英語会議にテンポ良く会話に入っていく要素です。一般的に、日本人はとても真面目で、ビジネス会話においてジョークを飛ばすことは、失礼と思いがち。実は逆で、軽やかなジョークを言ったほうが、とても会話が弾みます。
スピーディーに返せる話術も、大切です。じっくり考えて応えるのが、日本人特有の美徳でもありますが、欧米人は日本人よりせっかちなので、せっかちなスピードを相手にも求めてきます。
あとは、想定外な質問が飛んできた時、まじめにその場で考えずに「that is a very good point. Let me get back to you. (良い視点ですね。追ってお応えしますね)」といった、スマートな場の逃れ方は、とても大切。良い視点と伝えた時点で、相手は認められた喜びになり、後日答えることは二の次になります。
ビジネス英語は、一定のパターンがあるので、熟知すれば、想定以上に楽です。議論の内容についていけないと、スピークアップするのは難しいと思います。自信がないなら、会議前にしっかり準備しておくことです。予め自分の言いたいこと、伝えたいことを英文でまとめておいて(できればネイティブにも見てもらって)会議の早い段階で発言しておくことです。議論が進むとどこで切り出していいか分からなくなりますから。
またツールの活用も重要です。otterで文字起こししながら議論の内容を把握し、自分が言いたいことはポケトークやGoogle翻訳、DeepLなどを使って、素早く英語にし、後は勇気を持って発言すれば、周りはちゃんと耳を傾けてくれます。そういうツールをこっそり駆使できるのが、オンライン会議の良いところです。
あとは場数を踏めば、自ずと何とかなります!