マリウポリ製鉄所攻防続く 停戦発表も実現不透明、退避難航
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きのうは、製鉄所内までロシア軍が侵入して、内部で激戦が続きましたが、ウクライナ側の抵抗により、ロシア軍は撤退しました。
現在は、ロシア軍は攻撃を停止しています。ウクライナ側に製鉄所から出て行ってほしいのは本当だろうと思います。ただ、安全地帯まで手出しされずにたどり着けるかはわかりませんが。
これはつまり城攻めで、地下の防空壕に籠って砲撃も爆撃も効かないとなると、ロシア軍としては、
・突入して内部で室内戦を続けて掃討し尽くす
・ウクライナ側の水や食料、弾薬が尽きるまで包囲を続ける
の2通りしか、攻略の方法がありません。
包囲して兵糧攻めするのは、どれだけ続ければ陥落するかはわかりませんが、1週間や2週間では無理そうです。
突入して、覚悟を決めたウクライナ側と死闘の末に制圧しようとするにしても、その前にウクライナ側ができるだけ多数脱出してくれていた方がやりやすいでしょう。
・化学兵器を投入する
という手段もありますが、さすがにその場合も内部の人数が少なくなってからの方がいいでしょう。
この戦争では、自分たちの住んでいる都市に籠って討死するまで戦うウクライナ人が非常に多く、ロシア軍としては、都市は、多くの建物を更地になるまで砲撃してしまわないと、占領できないですます。
小都市なら、ビルといえるようなものは無くなってしまった都市がいくつかあります。
この抵抗が、ロシア軍の前進のスピードを非常に大幅に遅らせています。どうやらロシア語の「停戦」というのは、「停戦すると言って相手が戦闘を停めて民間人退避等が始まったところを攻撃する」という意味らしいので、字面通りに信じるほうが馬鹿なのでしょう。
結果、ゼレンスキーさんの脳裏からは「停戦」なる言葉は消滅したらしく、東部戦線のロシア軍への反撃が進行中のようです。
現時点で「停戦」を切実に願っているのは、ウクライナの泥沼にはまっているロシア軍の方なのじゃないかと思いますが、プーチンさんはあくまで督戦による迅速な勝利を目指していて、結果、「現場」が悲惨なことになっているのではないか、と。