トヨタ、GEも食指を動かす 水素インフラ整備の“秘策” - Close-Up Enterprise
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注目のコメント
これはスジがいいと思う。
下水処理に伴い発生するメタンを原料にするが、メタンを700〜1000℃で水蒸気と共に触媒を通すと
CH4+H2O→CO+3H2
の反応が起こり、水素が製造できる。
メタンが発生する場所で水素を作り、その近辺で水素を消費する地産地消のエコシステムが作れれば効率的。
水素を燃料源とする燃料電池は、電源として30〜40%、熱源として約50%の効率。両者を合わせたコージェネだと80〜90%の効率になる。熱は運び難いので、熱も電気も有効に使える家庭や地域の分散エネルギー源とするのが効率いい。ここが従来型の集中発電システムとの違い。
ちなみに今の集中発電システムだと、発電効率約40%、送電ロス4%なので、効率は約35%。燃料電池の効率を80%とすれば、効率差は45%。その差分で水素製造、燃料電池の導入運用が出来る所まで技術開発が進めば、経済的なメリットが出る。
加えてメタンは温暖化係数が二酸化炭素の21倍あるので、メタンを放出せずに一酸化炭素と水素に変えれば、環境負荷を軽く出来る。
ただ燃料電池車は、燃料電池を電源としてだけ使い熱を有効利用できないので、スジが悪い。汚泥から出るメタンガスで水素ができる仕組みは結局天然ガスから水素をつくる仕組みと原理は同じですね。汚泥処理施設を水素ステーションにとの記事ですが、FCVを普及させようとおするなら汚泥処理で水素を作るコストは多分LNGがら作るよりはるかにコストが高いと思うんですが。LNGにしろメタンガスにしろ水素を作るときには結局CO2と熱がでます。それなら熱を廃棄しないで熱も合わせて使って小規模発電所にしてスマートグリッドの構成要素にしたほうが効率が良いのではないでしょうか。