ロシア中銀が利下げ=通貨安一服で14%に
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ロシアはこの2か月間、相当な犠牲を払って通貨を防衛してきています。
政策金利は一時20%に達し、外貨準備や金を売り払ったりしています。
結果として、年間インフレ率は19%に達しています。
住宅ローンの金利が上がり、不動産の売れ行きが激減しています。
だいたいどの業種も原材料費や輸送費が高騰し、銀行から融資を受けるのも困難になっています。
また、ロシア政府は、外貨を保有する企業は、その80%をルーブルに換えることを義務づけています。
景気後退と国民の生活苦、という点では、制裁の効果は出てきています。
問題は、これからさらに制裁の効果が出るか、でしょう。
ロシア政府に通貨防衛の手段が尽きれば、ルーブルは下がらざるをえず、輸入は困難になるでしょう。るため、制裁によって現在米銀による支払業務の停止を継続するなら法的手段にでると、ロシア当局がコメントしています。
一方で、ロシアはドル資金を用意していることから、ロシア国債の売買価格は、デフォルトレベルではなく通常のエマージング国債の価格レベルでマーケット流通しています。
28日にはロシアは3%の利下げに踏み切り、14%としています。現在のロシアのインフレ率は17.6%前後となっており、年内には18-22%まで上昇、その後制裁が継続したとしても、8-10%まで落ち着くとみられています。