米アマゾン、第2四半期見通し予想下回る 倉庫運営費が増加
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周りからはベゾスウォッチャーと笑われるほど長年アマゾンやその他メガテック企業をベンチマークしてきましたが、同社が3月9日に「利益より成長を見よ」のベゾスがCEOの時には自分では発表したくなかったはずである株式分割と巨額の自社株買いという「優れた株主対策」を発表した際、「超成長企業」から「成長企業」になったことを感じました。決算注目点は、本体EC部門の赤字を支えているAWSの成長率が37%と26日発表のマイクロソフトAzureの同46%からは見劣りしたこと。営業キャッシュフローが40%減少も気になった一方、米国での値上げもありサブスクサービス収入が11%増というのが企業分析上はプラス要因でした。
先日のGoogle/Alphabetの決算と同じく、全体でみれば悪くない決算内容だが、それでも市場の期待を下回ってしまうのがAmazon。やはりB2C向けは景気の影響をより強くうけるが、B2Bは堅調。AmazonのAWS部門の売上割合は、Googleにおけるクラウドビジネスの割合よりも高いが、AWS部門の成長(37%)をもってしても、全体の成長を市場の期待以上にも押し上げられなかった。
こう見ると、やはり先日のMicrosoftの絶好調だった決算が目を見張る内容。B2C/B2Bのバランス、クラウドビジネス(Azure)の圧倒的な成長、広告や新規領域への投資と挑戦など、企業全体でみると本当に盤石の様相。就任して8年になるナデラCEOの経営手腕には最大限の賛辞を送るほかない。