• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【解説】強硬派が政府トップに。香港に希望はあるのか

NewsPicks編集部
280
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

選択しているユーザー

  • 東京大学 中国思想文化学研究室助教

    林鄭月娥氏が途中で辞めなかったのも、再出馬しなかったのも、後任に強硬派の李家超が就任するのも、いずれも倉田先生が「なぜ香港では、弾圧が続くのか」の2番目に挙げている「反対勢力を相手に妥協できない」ということ、つまりメンツの問題が大きいです。
    デモによって長官が辞めれば、デモに譲歩した、もしくはデモが起こったこと自体を「失敗」と認めることになります。これは出来ません。とはいえ林鄭氏が続投するのも、更なるデモを許すという意味になりかねません。そこで李家超氏が強硬策を取ることで「デモをやれば、デモ隊の要求から現実はむしろ離れていく」という結果を見せつけるわけです。

    西洋的民主主義は「市民の権利を契約によって政府が代行する」という思想に基づきますが、中国の統治思想はそれと異なります。
    表向きはマルクスレーニン思想や、共同富裕や、いろいろなことを言っていますが、根底としては「優れた王者が人々の父母として、人々を教化し、人々のより良い暮らしを実現する」という伝統的な思想に基づいています。
    取り締まり強化はいわば、「駄々をこねて暴れる子どもを、しつけ直す」というようなものでしょうか。要するに人々を大人として扱わないわけです。だから妥協も交渉もしない。

    もっともイギリスにも少し問題があり、それまでさんざん植民地として適当な扱いをして来たのに、中国への返還が決まった途端に急速に民主化を進め、人々に近代西洋的市民としての意識を芽生えさせました。
    要するに返還後のために、摩擦の種をまいておいたわけです。なかなか悪いやつです。

    ---以下宣伝---
    本記事には関係ありませんが、陰陽五行説の成立過程について解き明かした拙著『漢代経学に於ける五行説の変遷』が出版されました。ご興味のある方は是非ご一読ください。
    https://amzn.to/3hQB7Iw


注目のコメント

  • badge
    楽天証券経済研究所 客員研究員

    2018年9月から約2年間香港で仕事・生活していました。

    香港大学で中国政治や米中関係を扱っていましたが、記事中にある『国家安全維持法』施行の前夜、香港島の一角で、当局に勤務する知人から「加藤さんもこの法律と無関係だと思わないほうが良い」と”警告”されました。

    あの瞬間、身震いしましたし、香港では10年間暮らした北京に比べれば自由に取材、研究、発信ができてしまうだけに、「いつも、どこでも見られれてしまう」という意味で、逆に危険だと感じました。透明人間にされた気分でした。

    同法施行以降、今回の行政長官選挙を含めて、香港政治の”北京化”は止まらないと見ています。


  • 香港の行政長官が5月9日に交代します。

    2019年に起きた大規模な抗議運動を力で抑えた林鄭月娥氏から、唯一の立候補であった叩き上げの警察出身の李家超氏に引き継がれます。今回の香港行政長官選挙に関しては異例なことが多く、李氏に対抗馬がいなかったことや、官僚や財界出身ではない初の行政長官になります。

    このような結果になったのには、もちろん中国政府が大きく関係しています。中国政府にはどのような狙いがあるのか、今後李氏が就任することで何が変わるのか。香港政治を専門とする倉田徹教授に解説していただきました。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか