クアルコム、今期売上高見通しが予想上回る 1─3月も好調
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クアルコムの2022年1~3月期(同社の2022年度第2四半期)売上額は前年同期比で41%増の112億ドルに達した。税引前利益率は35%。まさに絶好調が続いている。むしろ市場の見通しよりも上振れしている。
元々携帯電話技術で、盗聴されにくいCDMA方式を開発、この通信モデム技術を武器に発展してきたが、近年はSnapdragonという名称のモバイルプロセッサが主力としてきた。台湾のMediaTekが追い上げてきたものの、5G技術では圧倒的に強い。モデム(ベースバンド)だけではなく、次世代5Gであるミリ波にもアンテナ技術でもリードしている。
そうなると次は携帯電話やスマホだけに留まらない。主力の携帯電話関係は1年前よりも56%成長したが、それ以外の自動車関係も41%成長、IoTは61%成長を果たしている。今後はコンピュータにも本格的に参入する。それもXRをはじめとするメタバースの世界だ。
CEOのアモン氏のプレゼンを聞いていると、Qualcommはどこまで視聴していくのか全くわからない様相に聞こえる。今のSnapdragonではメタバースのグラフィックスを描くためにはまだ力不足だが、それを認識していて、Snapdragonはメタバース行きの切符だ、との言い方をしている。アモン氏はリーダーとしても素晴らしい素質を持っているようだ。
注目のコメント
「見込まれるスマートフォン需要低迷の影響を補うため、自動車向け製品など携帯電話以外の成長分野に注力したことが奏功した。(中略)自動車向けチップの売上高は41%、インターネット・オブ・シングス(IoT)向けチップは61%それぞれ増加。主力の携帯電話向けチップの売上高も56%増加した。」
それぞれの出荷数量が書かれてないので断言できないものの、上記数字から車載はまだまだで、半導体不足による全体的な単価アップが効いたと思えます。