プーチン大統領、核使用を警告 軍事支援強化の欧米けん制
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プーチン大統領は、従来から、年に1回くらいは、「核兵器を使うかもしれない」と公言しています。今が戦時だからニュースになるだけで、20年くらい前から、年に1回くらいは言っているので、めずらしくありません。
北朝鮮が「ソウルを火の海にする」と年に何回か言うのと同じようなものだと思っていいでしょう。
要するに欧米の関与を遠ざけてロシアの「勢力圏」を回復するという演説の時の決めゼリフなのですが、現在だと、ウクライナへの軍事支援が目障りだ、ということの表現でしょう。
ポーランド経由でウクライナ軍に供給される欧米諸国からの兵器が止まりさえすれば、ロシアの勝ちは決まったようなものなので、ロシアとしては止められないにしろ、できれば減らしたいのでしょう。
使い古された決めゼリフで欧米諸国の支援は止められませんが、欧米諸国の世論にも、援助疲れというのはいずれ出てきます。
ウクライナを開戦から2ヵ月支え続けるだけでも相当な負担でしたが、この先3か月、半年、1年と同じ支援を続けるのは、かなり難しいことです。
そして、米国はともかく、ヨーロッパ諸国の世論は、電気代や食品価格の高騰を、負担に思うことは避けられないでしょう。一番響くのは生活費への影響なのですが、いずれ援助を減らすか止めようという主張も出てくるでしょう。
その時、言い訳として、「核兵器が使われる危険もあるし仕方がない」という逃げ道を、プーチン大統領が用意している、ともいえます。実際のところ使用される可能性は低いと思いますが、万が一核戦争が起きた場合、先制して相手の主要な軍事基地や生産拠点を核攻撃できた国が有利でしょう。
最近ロシア情勢のニュースでやたらロシアの軍事力はしょぼいとかのコメントが増えましたが、西側陣営のメディアの報道ばかりみて判断していませんか?
西側のメディアはロシアは弱いと強調するプロパガンダを発信するのは戦略です。
日本は経済制裁や外交官追放などを積極的に行っている実質的な交戦国です。敵対している国を過小評価するのはやめましょう。ロシアの通常兵器の補給には限りがあるでしょうから、西側諸国からウクライナへの補給が続けば、目的を達する前に通常兵器が底をつくかもしれません。仮にそうした可能性があるなら、少し不気味ではありますね・・・
プーチン大統領の思考回路を知る由は無いですが、具体的な成果なく戦いを止めればそれこそ権力基盤が揺らぎかねません。権力基盤が揺らいだ独裁者の末路を考えれば、到底それを受け入れるわけにはいきません。局地的に核を使っても核戦争を怖れる西側が核でロシア本国を攻撃することはないと信じ、いちかばちか、戦術核で一気に決着をつける行動に出ることはないものか。
「忘れてならないのは、核兵器を保有する国が敵に侵略され、あるいは占領され、あるいは領土を奪われた例はないという事実だ」というパキスタンのカーン博士の言葉を思い出しました。行動が読めないというのはそれ自体怖いことですが、核を持つ権力者となると尚更に恐ろしい (・・;