【読書】「幸運」を引き寄せる人とそうでない人の差
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セレンディピティは、「セレンディプの3人の王子」から来ている言葉。
セレンディプとは今のスリランカのことで、イギリスのウォルポール首相の息子の作家ウォルポールによる造語です。
注目のコメント
セレンディピティ感度が高い人の共通点は、好奇心の高さだと、つくづく思います。一見幸運に見える人は、一瞬の出来事や出会いをぐいと掴み、好奇心のかたまりでスポンジのように吸収していきます。
そして、「思い込みにとらわれない」ことは、とても大事。例えば、転職活動中に紹介された会社が一瞬全く興味がないと思っても、直に話を聞きにいくと、想定以上に面白い会社だと気づくことは、転職あるあるです。思い込みにとらわれ、好奇心がなければ、聞きにいくこともなかった。そう思うと、セレンディピティは、実は日々多く起きていることに気づき、ワクワクします。
さらに、職場で「安全安心な場」を創ること、大事ですね。より多くの意見が出るほど、偶然が必然になり面白いことへ繋がる。効果的なブレストがまさしくそうです。以前勤めていた外資系企業で、チームのブレストから生まれたアイデアが、本国で取り入れられ、ジャパン発信のアイデアから全世界での商品展開へと広がったことがあり、つくづく偶然起きた出来事をいかに繋ぐかの大切さを学びました。
どんなに些細なことでも、好奇心でワクワクに変えるパワーになります。好奇心を味方にすれば、物事の捉え方や相手の見え方が変わる。つまらなそうに見える世の中を虹色の景色にしてくれるパワーですね。少し前に読みましたが、私の学びは「起きたことを前向きにとらえて行動する」ことで、新たな気づきが生まれること。起業論(Entrepreneurship)でいうEffectuationと共通するところが多いと感じました。
参考
https://shimizu-lab.jp/blog/4989.html下駄を履くまで分からない。
芥川賞を受賞した西村賢太さんの「苦役列車」を読まれただろうか? その巻末に、石原慎太郎さんが解説を書いている。この2人の組み合わせが意外だったのだが、もっと驚いたのはその中身である。
石原慎太郎さんが「いかなる善人も実は密かに悪行を夢見るし、いかなる富豪も自らの富の喪失を恐れぬことはあるまいし、完璧に近い充足の内に過ごしている人間でもその喪失や挫折を密かに危惧しているに違いない」と書いている。
幸福を手に入れれば入れるほど「それを喪失することの恐怖」が膨らむものではあるまいか。
なので、幸せもホドホドでいいんじゃないか? 西村賢太さんの小説が、それを教えてくれる。