2022/4/22
【解説】ネトフリ急落が暗示する「ストリーミングの未来」
INDEX
- ストリーミング競争の「転機」
- 「木は天まで伸びない」
- 今後数年は「冬の時代」
- 上質なコンテンツは生き残れるか
- 看板ドラマが次々に終了
- サービスの「改悪」に懸念
ストリーミング競争の「転機」
シリコンバレーからやってきた「よそ者」が、いつか足をすくわれますように──ネットフリックスの背中を追いかけるのに疲れ果てた多くのエンターテインメント企業が、内心そう願っていた。
その願いはかなえられたが、必ずしも彼らが期待したような形ではなかったかもしれない。
今週ネットフリックスは、今年の第1四半期の新規契約者数が解約者数を下回り、10年にわたって続いた堅実な成長が下降線に転じたと発表した。
同社の株価は20日に35%急落し、時価総額は約500億ドル減少した。
これを受けて、ディズニー、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、パラマウントといった企業の株価も下落し、業界全体が打撃を受けることになった。
(Justin Sullivan/Getty Images)
今回の失速について、ネットフリックスは複数の理由を挙げている。動画配信の競争が激化したことや、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、同国からの新規加入をすべて停止したことなどだ。
ライバル会社やアナリストらにとって、これは「ストリーミング戦争」における決定的な瞬間だった。長い苦節を経て、ようやく彼らにもネットフリックスに迫るチャンスが訪れたのかもしれない──。
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この連載について
Netflix(ネットフリックス、ナスダック: NFLX)は、アメリカ合衆国のオンラインDVDレンタル及び映像ストリーミング配信事業会社。アメリカ合衆国の主要なIT企業で、FAANGの一つである。2017年12月の時点で190ヵ国以上で配信事業を展開し、2018年の売上は157億ドル(1.57兆円)、契約者数は世界で1億2500万人。 ウィキペディア
時価総額
10.2 兆円
業績

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