【大乱戦】昨日の味方は今日の敵、IT規制が生んだリストラ旋風
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ぼそッ。
今月から、中国版SPEEDAでは、IT桔子の記事の一部が日本語・中国語で読めて、ニュースアラートが貰えるようになりました。
注目のコメント
アリババがリストラ、テンセントがリストラ、JDドットコムがリストラを「卒業」と言い換えて炎上……
ここ半年ほど中国のテックニュース界隈ではリストラのニュースでいっぱいです。昨秋以来、コロナ禍、不動産低迷、コモディティ高騰の影響で中国経済は低迷してはいるのですが、各企業の決算を見るとそこまで悪くありません。
なぜリストラ?
本当にリストラしてる?
と不思議に思っている方も多いのではないでしょうか?
中国ITのリストラ・ラッシュはいったいなぜ起きているのかを読み解きます。ぜひご一読いただけたら。
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https://newspicks.com/topics/china/中国においていくつかの産業が規制で「消滅」したり、ネットジャイアントに対する規制が強化されているのは認識してましたが、独占的な地位を使った他社への要請や出資自体まで規制され、コングロマリット解体に向かっているというのは知りませんでした
これにより、事業分野の選択と集中が進み、集中する分野では自社での展開を行うようになっているとのこと
BATらのここまでの成長も中国固有の規格外でしたが、その解体のドラスティックさも他の国では起きえない激しさです中国のテック企業でリストラが進行している話をよく聞くようになりました。
「IT企業規制とコロナ禍による景気減速で中国経済は冬の時代を迎えつつある」というのが、しばしば語られている理由です。
その理由をさらに深掘ると、もう少し複雑な事情が見えてきます。
これまでは、テンセント、アリババ、バイトダンスなどを中心としたプラットフォーム企業と、それらの企業から出資された先企群がつながって、それぞれの経済圏が形成されていました。
そこに対して、中国政府が「独占禁止の強化と資本の無秩序な拡張」を規制する方針を示したので、プラットフォーム企業は無秩序な経済圏の拡大を抑制しつつ、利益率の高い本業を強化する必要ができきています。
その結果、プラットフォーム企業内での本業の選別と、出資先の切り離しが起こり、双方でリストラが発生しているようです。
これまで日本以上にダイナミックに競争的で、資本主義社的で勢いのあった中国テック企業にブレーキが掛かりましたが、新しいルールの中でも適応している様子が伺えます。
再度、成長曲線を描けるのか、しばらく注視が必要です。